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ドリフト仕様に“魔改造”された特別な一台!? 39年前のトヨタ「AE86」2ドアクーペが米国オークションに登場 ネットに集まる反響と現在の価値とは

20バルブの“4A-GE”に換装された「AE86」2ドアクーペ

 後輪駆動の名車「AE86」こと1986年式トヨタ「カローラ」GT-Sクーペ(日本名:スプリンタートレノ)が、アメリカのオンラインオークションに出品されました。

 この車両に対して、ネットではさまざまな反響が飛び交っています。

米国オークションに登場、落札された1986年式トヨタ「カローラ」GT-Sクーペ(日本名:スプリンタートレノ)
米国オークションに登場、落札された1986年式トヨタ「カローラ」GT-Sクーペ(日本名:スプリンタートレノ)

 AE86の伝統を守りながら20バルブ化と徹底的な補強が施された今回の個体は、現行スポーツにも劣らない性能を備えます。

 動力は5速マニュアルトランスミッションを介して後輪に伝達され、AE86本来の軽快な駆動感を損ないません。

 メーターは時速150マイル(約241km/h)まで刻み、レッドラインは7500rpmです。

 赤いBrideバケットシートとTOM’sステアリングホイールTRDシフトノブがドライバーを迎え、フロントカーペットも販売準備に合わせて交換されました。

 シャシにはEvolvedフロントコイルオーバーとキャンバープレートに加えリアコイルオーバーコンバージョンとビレットホイールハブを装備し、ウィルウッド四輪ディスクブレーキが制動力を担当します。

 エンジンはBluemoon Performanceが手掛けた1.6リッター20バルブ4A-GEで、KoyoラジエーターやGReddyオイルフィルター、Toda Racingタイミングベルト、Exedyのクラッチアセンブリアルミフライホイール、そしてシングルロークランクプーリーを装備します。

 ブレーキブースターは2020年に再構築されており制動フィールも最新状態と報告されています。

 足もとは15インチ5スポークスチールホイールにフロント205/50、リア225/50サイズのToyo Proxes R888タイヤを組み合わせ、サーキット走行も視野に入るグリップを確保しました。

 今回、米国オークションに登場した個体は、後輪駆動の魅力を受け継ぎつつ現代的なアップグレードを加えた点が特徴です。

 外装は2020年に完全に塗装をはぎ取り、白黒ツートーン、いわゆるパンダスキームで再仕上げされています。

 作業時に複数のパネルが修正され、J-Blood製ボディキットとXPELペイントプロテクションフィルムが追加装着されました。

 この仕上げによって往年のラリーカーを思わせる印象と現代的な質感が両立しています。

 オドメーターは15万6000マイル約25万1000kmを示しますが、走行距離不一致が記録され、正確な総距離は不明です。

 その後の整備で技術的問題は解消されたと伝えられるものの、今回の個体はカリフォルニア州自動車修理局の検査を受けておらず、カリフォルニア州内の一般消費者へ販売できないという制限が残ります。

 車両はカリフォルニア州所在でクリーンタイトルを保持し、予約なしで出品されました。

●気になる落札額とネットでの反響とは?

 そんな1986年式トヨタ「カローラ」GT-Sクーペについて、ネット上ではさまざまな反響が見て取れます。

「頭文字Dの影響って凄いよね。大してクルマに詳しくない自分が見てもカッコよく見える」、「リトラクタブルライトってちょっと憧れちゃうよなぁ」、「人生で一度は乗ってみたいクルマ」、「改造してなんぼのクルマ」といったポジティブな意見が多くあり、沢山の人が興味を持っているようです。

※ ※ ※

 このドリフト仕様に“魔改造”されたトヨタ AE86、30件の入札を経て2万500ドル、日本円で約290万円で落札されました。

 制限付きの販売条件と走行距離不明という要素が値付けを抑えた一方、レストアとチューニングにかかったコストの大部分を回収できる水準として落札者に受け入れられた形です。

Gallery 【画像】「えっ...」これがネットで反響を呼ぶAE86トレノです!(30枚)

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