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京都・右京区に位置する宿泊施設「Hotel宇多野京都別墅」が登録有形文化財に!? “日本邸宅と洋風建築”が融合したホテルの魅力とは

ドラマのロケ地としても利用された情緒あふれる邸宅

 京都市右京区の宿泊施設「Hotel宇多野京都別墅(うたのきょうとべっしょ)」が、2025年7月18日に開催された文化庁文化審議会・文化財分科会において、有形文化財として登録されました。

鳴滝本館 松の間
鳴滝本館 松の間

 Hotel宇多野京都別墅は、書院造の本館、数寄屋意匠の離れ、スパニッシュ風外観の洋館と広い庭園を有する昭和初期の良質な邸宅建築で、第59代宇多天皇が後年を過ごした宇多野に佇む情緒あふれるホテルです。

 もともとは、京都電燈の重役などをつとめた財界人・大渡光蔵の邸宅として1939年に築造。明治期以来の和洋併置式邸宅の系譜を今に残す貴重な建築物であり、南側にある1000坪の日本庭園は昭和初期を代表する作庭家・重森三玲氏が手がけています。

 1954年には、京都市交通局が保養施設「鳴滝寮」として取得。その後は京都市の施設となり、ドラマのロケ地としてもたびたび利用されています。

 2016年には民間に売却され、その後複数の所有者を経て2019年にホテルニューアワジが土地・建物を取得。歴史的価値のある建物としての姿を可能な限り残しながら、快適に過ごせる宿泊施設としてリノベーションを施し、2024年11月にホテルとして開業しました。

 わずか10室の客室は全室温泉風呂付。往年の建築の面影を残しつつ快適性や機能性も兼ね備えた、和や洋のリノベーションルームに加え、和の温かみを活かしつつ洋風のコンテンポラリーデザインも融合させた客室が用意されています。

 客室温泉には、グループホテル「清水小路 坂のホテル京都」の敷地に湧出する自家源泉「京都清水温泉」を配湯しており、京都の風を感じながら湯浴みを楽しむことが可能です。

 周辺には、京都を代表する観光名所の嵐山や仁和寺をはじめ、金閣寺、北野天満宮などもあり、京都西部巡りの拠点としても便利となっています。

●施設概要
「Hotel宇多野京都別墅」
・住所:〒616-8205 京都市右京区宇多野御屋敷町14
・アクセス:(車)「京都南IC」から約30分/(電車)「宇多野」駅から徒歩約5分

Gallery 【画像】超豪華! 昭和初期ならではの建築様式が随所に残る施設内を写真で見る(17枚)

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