黄色と黒のツートーンが派手でイイネ! 31年前のポルシェ「911スピードスター」がオークションに登場 著名アーティストが手がけた1点モノの“アート作品”の価値とは
ドイツのシュトゥットガルトの旗を連想させるカラーリング
2025年10月にドイツのミュンヘンで開催されるRMサザビーズのオークションに、1994年型のポルシェ「911スピードスター ターボルック」が出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。

ポルシェ911はデビューから約25年後に、新世代のタイプ964となりました。
カブリオレとクーペにカレラ2とカレラ4が設定されてベストセラーとなりましたが、もっとも注目を集めたのは「スピードスター」でした。
1993〜94年モデルで、964プラットホームをベースに936台のスピードスターが作られました。
そのうち15台のみがワイドボディの「ターボルック」とされ、今回の出品車もその1台です。
この911スピードスターは、芸術界でも有名なヴォルフガング・フラッツ教授が手がけました。
彼は、クルマ、とくにポルシェから着想を得た、さまざまな作品を送り出しています。
フラッツの創造的な貢献に感謝して、ポルシェは彼と共同で「フィジカル スカルプチャーXI」と名付けられる一点物のアートプロジェクトを制作した。
これは1994年式の911スピードスター「ターボルック」をベースにしました。
1990年代初頭当時、ポルシェブランドは911の販売台数減少に直面し、モデルラインナップの少なさもあり、苦戦していました。
そこでヴェンデリン・ヴィーデキング氏がポルシェ社に復帰し、最終的にCEOに就任して業績回復に尽力しました。
彼はフラッツとの協業による宣伝効果を重視し、フラッツは主任デザイナーのハーム・ラガイを起用して、一点物の911スピードスター アートプロジェクトを制作したのです。
この911スピードスターの外観は、シュトゥットガルトのあるバーデン=ヴュルテンベルク州の旗に敬意を表した特注のイエローとブラックで塗装されています。
そのため、ソフトトップを閉じた状態では、その鮮烈な色彩で一目でそれとわかる外観を特徴としています。
トップを開けると赤いレザーのインテリアが現れ、黒/黄/赤の3色でドイツ国旗への明らかなオマージュとなっています。
インテリアもカスタマイズされ、シフトノブの先端には2ドイツマルク硬貨が填め込まれ、ワンオフのハンドブレーキレバーやステアリングホイールにはドイツ産のオーク材を使用しています。
さらに、黄色のダッシュボードとシートベルトを組み合わせた赤いレカロRSシートも装備しています。
このクルマをフラッツは新車時から所有しており、カタログ作成時点での走行距離計は5万6583kmを示していました。
この911スピードスター「ターボルック」ワイドボディは、間違いなく唯一無二の存在で、それ自体が芸術品といえるでしょう。
他に類を見ない、フラッツが手がけた1994年型のポルシェ911スピードスター ターボルック「フィジカル スカルプチャー XI」、オークションでの落札価格は80万ユーロ〜150万ユーロ(1ユーロ=約173円として、約1億3840万円〜約2億5950万円)と予想されています。
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