1160馬力のハイパーカー「ヴァルキリー」がオークション初登場 世界25台の希少な右ハンドル車 24金がふんだんに使われた豪華仕様の気になる予想価格とは
レッドブルF1とコラボしたハイパー ハイブリッドカー
2025年11月1日に英国のロンドンで開催される、RMサザビーズのオークションに2024年型のアストンマーティン「ヴァルキリー」クーペが出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。

北欧神話に由来する車名のヴァルキリーは、アストンマーティンとF1グランプリでコラボしていたレッドブル レーシングが共同開発したハイパーカーです。
ボディワークにはアストンマーティン独特のグリル形状を特徴としたエレガントなもので、エアロデバイスは装着されていません。
その代わり、巨大なディフューザーに空気を流すベンチュリートンネルがコクピットの両側のアンダーフロアに設けられています。
これにより、ヴァルキリーは高速コーナーで従来のスポーツカーの約3倍となる3.5G以上のコーナリングフォースを達成し、約2トンのダウンフォースを発生します。
軽量化のため、シャシはカーボンファイバー製で、エンジンもシャシの一部となっています。
モノコックに直接取り付けられた自然吸気の65度 V12エンジンはコスワース社が手がけ、レッドゾーンは約1万1100rpmからです。
電気モーターとリマック製のバッテリーパックも備えたハイブリッドで、システム合計は1160馬力。
このパワーをリカルド製の7速シーケンシャルギアボックスを介して後輪のみを駆動します。
※ ※ ※
今回出品されたヴァルキリー クーペは右ハンドルで製作された25台のうちの1台です。
当初の定価は250万ポンド(当時のレートで約4億7500万円)+税にオプションで50万ポンド(同約9500万円)を追加しました。
これはボディ上面を紫色のカーボンファイバー剥き出しとし、下面は光沢仕上げが施され、また木目調カーボンファイバー パッケージも採用されています。
これはヘッドランプ内側のスクープ、サイドポッドのベーン、インテリアベント、ステアリングホイールのフェイスプレートまで採用されています。
さらに、ルーフとエンジンカバーは光沢のあるカーボンファイバーで仕上げられています。
しかも、このシャシナンバー「70123」は、24金の金箔アクセントも採用しています。
これを、フロントスプリッターのエッジ、フロアの側面、リアディフューザー、キャノピーの周囲などに配しています。
さらに、アストンマーティンのバッジとハニカムホイールもゴールド仕上げとなっています。
この美しい外観を維持するため、ペイント保護フィルムも貼られています。
インテリアでは、カーボンファイバー製のシートシェルは紫色のアルカンターラが貼られ、ヘッドレストにはアストンマーティンのロゴが刺繍されています。
ステアリングホイールのスイッチ(ドライブモード、スタビリティコントロール、ワイパー、エンジンスタートボタン)もゴールド仕上げとなっています。
このヴァルキリーは2024年1月に完成し、3月にオーナーが登録しました。
F1マシンをインスパイアした、ステアリングホイールのスクリーンにあるオドメーターは、カタログ掲載時点で112マイル(約179km)を表示していました。
このスペシャルなヴァルキリーは現代のハイパーカーの世界における最高峰の1台といえるでしょう。
F1テクノロジーをふんだんに盛り込み、しかもメーカーが顧客の厳しい要求に合わせてカスタマイズしてできる可能性を示す実例でもあります。
この2024年型のアストンマーティン ヴァルキリー、オークションでの落札価格は、225万UKポンド〜275万UKポンド(1UKポンド=約198円として、約4億4550万円〜約5億4450万円)と予想されています。
VAGUEからのオススメ

タイヤの選び方が変わるーーデザインによる世界観の表現と性能とを両立したブリヂストン REGNO「GR-XIII B Edition」で“大人のドレスアップ”【PR】