目に眩しい! 真っ黄色の「ナナサンカレラ」をオークションで発見 半世紀を超えた名車 “快適仕様”の現在の価値は?
電動サンルーフや電動ウインドウが標準装備
2025年10月18日にドイツ・ミュンヘンで開催されるRMサザビーズのオークションに、1973年式ポルシェ「911カレラRS2.7ツーリング」が出品される予定です。
どんなクルマなのでしょうか。

1973年式のポルシェ911カレラRS2.7は、「ナナサンカレラ」という愛称で知られたスーパーカーです。
1973年から新たにはじまるヨーロッパGT選手権のグループ4に出場するため、911のホモロゲーション(車両公認)取得のために作られた限定生産モデルで、取得に必要な市販車の500台を生産する予定でした。
生産型「911S」の2.4リッターを2.7リッターに拡大、圧縮比を高めたことで、最高出力は210馬力を達成。これは当時「最速のドイツ市販スポーツカー」と称されるほどの高性能ぶりでした。
デザインで目を引くのが、リアに装着された独特のスポイラー。その形状がアヒルの尻尾に似ていることから「ダックテール」と呼ばれたリアスポイラーは、ナナサンカレラの象徴にもなりました。
この高性能ぶりは市場から熱狂的な歓迎を受け、ホモロゲ取得に必要な500台の生産予定は最終的に1580台にまで拡大しました。
日本でも1975年から連載が始まった漫画「サーキットの狼」に、主人公のライバル早瀬左近の愛車として登場、当時のスーパーカー少年たちの憧れのクルマとなりました。
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今回オークションに登場したのは、シャシ番号1046の「ツーリング」仕様。
ポルシェ911カレラRS2.7には、快適性を重視したツーリング仕様(M472)とサーキット走行を前提とした「ライトウェイト」仕様(M471)の2つのバリエーションが存在、車両重量はツーリングが1075kg、ライトウェイト仕様はドアやボディパネルに薄いスチールを使用し、内装材を簡素化するなどで975kgを達成していました。
ライトイエローのボディカラーは元々の色で、1973年4月に完成、ミュンヘンで新車として納車されました。工場出荷時には電動ウィンドウ、電動サンルーフ、そしてヒーター付きリアウィンドウが装備されていました。
その後1990年代なかばにはフランスで登録され、1995年10月時点ではノルマンディで走っていたという記録が残されています。
2025年初頭に実施した調査によると、現在このシャシ番号1046に搭載されているエンジンは、1979年に工場交換用として製造されたタイプ7R 2.7リッターエンジンケースを装着していることが判明しました。さらに、タイプ915ギアボックスケースには、1975年と1976年の両方の製造年が記載されています。
予想落札価格は30万ユーロから37万5000ユーロ(1ユーロ175円換算で、日本円で約5278万円から約6600万円)とされています。
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