落札価格は6億円超え! 世界でわずか3台の「特別なラ・フェラーリ」がオークションに登場 電光ブルーの特注色で仕上げられた“超希少ハイパーカー”の価値とは
唯一無二の「ブルー・エレットリコ」仕様 米国でただ1台の存在
今回出品されたのは、2014年式のラ・フェラーリで、ボディカラーは「ブルー・エレットリコ」です。

鮮やかな電光ブルーの特注色で仕上げられたこの個体は、世界でわずか3台のみな上に、アメリカ仕様として出荷されたのはこの1台だけとされています。
外装はカーボンファイバー製のパネルで構成され、ルーフやミラー、リヤディフューザーなどにカーボンの地肌が露出。フロントスポイラーやフェンダーのスカラップ形状など、エアロダイナミクスを重視したデザイン要素も盛り込まれています。
さらに、アクティブリアウイングや可変式ディフューザーフラップなど、走行状況に応じて空力特性を変化させるシステムも搭載され、見た目だけでなく機能面でも最先端の造形となっています。
足もとは前19インチ、後20インチの鍛造ホイールにピレリ「Pゼロ・コルサ」タイヤを装着。ホイールはダークグレーのセンターロック式で、ブラックのブレンボ製キャリパーが組み合わされます。
また、ブレーキはカーボンセラミック製で、前398mm/後380mmの大径ディスクを採用。磁性流体式ダンパーを備えた足まわりとともに、極めて高い運動性能を支えています。
インテリアは「ベージュ・ホノルル」と呼ばれる明るいベージュのレザーで統一され、カーボンとアルカンターラを組み合わせた精緻な空間を構成。シートはモノコックに一体化されたレーシングタイプで、ヘッドレストには跳ね馬の刺繍が施されています。
そして、インストルメントパネルにはデジタルタコメーターと多機能ディスプレイを備え、ステアリングにはF1マネッティーノやエンジンスタートボタンが配置されるなど、サーキット走行を意識した操作系となっています。
さらに、搭載するパワートレインは、乾式サンプ潤滑を採用した6.3リッターV12エンジンと、マニエッティ・マレリ社と共同開発されたハイブリッドモーターの組み合わせです。
電力は、キャビン後方に構造部材として配置された120セルのリチウムイオンバッテリーで賄われます。
また2026年12月22日までのフェラーリ純正の延長保証も付与されており、その費用は3万7700ドル(約550万円)と記録されています。
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この希少なブルーのラ・フェラーリは、2025年8月8日にブリング・ア・トレーラーでオークションにかけられ、最終的に447万5000ドル(約6億6000万円)で落札されました。
限定499台のうち、唯一無二の存在ともいえるこの1台は、コレクターズカーとしても極めて高い価値を有しています。
イタリアの技術と美学を凝縮したハイブリッドスーパーカーが、10年以上を経た今もなお、世界中の愛好家を魅了し続けていることを示す結果となりました。
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