スーパーカー世代はときめくよね! 57年前の「まつ毛ミウラ」を発見 37台しか生産されなかった希少な「青いランボ」の価値とは
工場出荷時のオリジナルの「ブルーミウラ」に塗装
2025年11月1日に英国ロンドンで開催されるRMサザビーズのオークションに、1968年型のランボルギーニ「ミウラP400」が出品されます。
どんなクルマなのでしょうか。

1966年にデビューしたランボルギーニ・ミウラは、未来的なスタイリングと最先端のエンジニアリングが見事に融合した1台と言われます。
ミウラは、ボブ・ウオレスとパオロ・スタンツァーニ、そしてフェラーリ250GTOを手がけたジャンパオロ・ダラーラによる、勤務時間外の作業から始まりました。
エンジンは、ジオット・ビッザリーニが設計しました。
この4人による革新的な設計は、わずか1年でまずはシャシだけの状態で公開されました。
V12エンジンを横置きミッドシップ搭載し、コンパクトな5速トランスミッションを組み合わせ、最適なバランスと低重心を実現するようレイアウトされていました。
ミウラの流麗なスタイリングは、22歳のマルチェロ・ガンディーニがカロッツェリア ベルトーネ在籍時に手がけました。
今や伝説的となったミウラのデザインは、魅惑的ながら威圧感も感じさせるものでした。
睫毛を彷彿とさせるヘッドランプの縁取り、開くと猛牛の角を連想させるドア、そして量産車では前例のない野性的なインテリアを備えていました。
ミウラは8年間の生産期間中に何度か小変更されましたが、初代モデルのP400こそがスーパーカーのルーツ的存在であり、ミウラを確固たる地位に押し上げました。
ミウラの最初の120台は薄い鋼板製のシャシで、そのピュアなデザインと軽量構造で今もなお高く評価されています。
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今回の出品車、シャシナンバー「3645」は1968年9月にイタリアのランボルギーニ代理店に引き渡されました。
ボディカラーはブルーミウラと呼ばれる美しいブルー、インテリアはスカイセナペと呼ばれるからし色という珍しい組み合わせでした。
工場の記録によると、この色で塗装されたP400はわずか37台のみでした。
その後、1982年までに何人かのオーナーの手を経て、ボディカラーはロッソミウラと呼ばれる赤に再塗装されました。
2009年にオークションに出品されたとき、エンジンはS仕様にアップグレードされ、ボディカラーはブルーセラと呼ばれる濃い青に塗装されていたようです。
その後、中東に輸出され、2018年に今回の委託者が取得し、このミウラP400を工場出荷時のカラーリングに戻すことになりました。
2018年にイタリアの名門ワークショップに送られ、フルレストアが施されました。
その作業工程はフォトブックに記録されていますが、塗装を剥離してブルーミウラに再塗装し、エンジンやランニングギアを完全にオーバーホールし、新しいインテリアを取り付けました。
エアボックスに貼られたフィアムのステッカーまで、正しい仕様にこだわってレストアされ、2021年に完成しました。
工場出荷時と同じ、ブルーミウラのボディカラーにスカイセナペのインテリアのコンビネーションが復活したのです。
エンジンやギアボックスもオリジナルのままであるマッチングナンバーのシャシナンバー「3645」のミウラP400は、まさにコンクール・デレガンス仕様にレストアされました。
わずか37台のみ製造された、ブルーミウラに塗装された1968年型のランボルギーニ ミウラP400。
オークションでの落札価格は、120万UKポンド〜140万UKポンド(1UKポンド=約202円として、約2億4240万円〜約2億8280万円)と予想されています。
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