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“ブオン!” バイクを駐める直前に行う「空ぶかし」は本当に必要? バイク販売店の“プロ”に聞いた、今どきのライダーが知るべき新常識とは

「空ぶかし=愛車思い」は昔の考え方?

 道の駅や大型施設の駐車場において、バイクが停車する際にエンジンを切る直前「ブォン!」と空ぶかしをする光景を目にすることがあります。

周囲にとっても急なエンジン音は驚きや迷惑になりかねない
周囲にとっても急なエンジン音は驚きや迷惑になりかねない

 特に、年配層や長年乗り続けているライダーにその傾向が多いとされ、SNS上でも「文化的な合図なのか」「エンジンに良い効果があるのか」と戸惑う声が挙がっています。

 では、空ぶかしの文化はなぜ始まったのでしょうか。

 かつてのバイク、とくに古いキャブレター仕様のモデルは、現在の車両と比べて性能が安定していませんでした。

 実際、スパークプラグやエンジン内部にカーボンが堆積すると、火花が飛びにくくなり、アイドリングが不安定になることがあったのです。

 また、標高の高い場所にいくとエンジンがかからないという事例が多かったことから、まだスマートフォンなどの道具がなく限られた手段でしか情報を得られなかった時代、真偽は不明ながらも多くのライダーの中で「エンジンをふかして温める」という言説が流行しました。

 そのため、停車前に空ぶかしをおこない、燃焼室に残ったカーボンを吹き飛ばすように回転を上げる習慣が広まったといわれています。

 くわえて、こうした操作を怠ると、エンジンが止まってしまい再始動が困難になるリスクもあったため、実用的な意味を持つ行為だったのです。

 実際、現代のSNSにおいても、キャブレター車に乗り続ける人や古いモデルが好きな人の間では「スカイラインで止まった時は焦った」、「やっぱりキャブレターは寒いのが苦手だね」といったオーナーの意見が見受けられます。

 しかし、現代のバイクはインジェクションシステムの普及によって燃焼効率や始動性が大幅に改善されています。

 インジェクション車は各部にセンサーが配置されており、コンピューターにより全自動で最適な噴射を行うので、人間の手で行うキャブレターよりも圧倒的に安定しています。

 つまり、電子制御によって混合気が最適化されるので、停車直前に空ぶかしをする必要はなくなりました。

 ベテランライダーの中には、かつての経験が体に染み付いているため、習慣として空ぶかしを続けている人もいますが、現代車両においては意味を失っているのが実情といえます。

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東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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