ただの懐古趣味じゃない! 日産 新型「フェアレディZ」の伸びた鼻先“Gノーズ”には見た目以上の“走りへのこだわり”が隠れていた
伝説のフロントノーズが現代に蘇った理由
日産自動車は先ごろ、富士スピードウェイで開催された「DUNLOPオールフェアレディZミーティング2026」の会場で、2026年夏に発売予定とされる新型「フェアレディZ」の実車を初披露しました。
そんなマイナーチェンジモデルで最も分かりやすい違いはフロントマスク。本記事では、その変更内容と今回の変更点に込められたこだわりポイントをご紹介していきます。
今夏に発売されるマイナーチェンジモデルには、歴代モデルのデザイン要素が取り入れられています。現行型には以前から、歴代モデルのデザイン要素が採り入れられていましたが、新型は“Z32型”を想起させるリアコンビネーションランプや初代“S30型”を思わせるフロントマスクを採用するなど、その方向性がさらに強まった印象です。
フロントマスクは、初代“S30”型の“エアロダイナ・ノーズ(通称Gノーズ)“を想起させる新デザインとなり、ノーズの低さが際立つ印象に。これにより全長はプラス30mmとなり、ハイパフォーマンスモデルである「フェアレディZ NISMO」と同じ値となりました。
Gノーズは、初代“S30”型にラインナップされていた高性能モデル「フェアレディ240ZG」に装着されていたもの。標準モデルより空気抵抗が小さく、より高い最高速の実現に貢献していました。そんなエアロパーツ的な要素を持つGノーズをオマージュしたデザインが、今回のマイナーチェンジモデルには採用されています。
Gノーズを想起させるデザインが採用された理由はさまざまですが、最も大きかったのは市場のニーズだったといいます。「“S30”のデザインを取り込んで欲しい」との声が多かったそうで、今回のマイナーチェンジモデルはそれを反映した形となります。

それは、センターバーが配置され、フロントダクトが2分割となった点も同様です。これまでアフターパーツ業界では、“S30”型のテイストを取り込んだフロントバンパーが販売されていましたが、今回、日産は、自らこのデザインを取り入れたことになります。
メーカー純正だからこその、その仕上がりにはこだわりがあふれていて、空力性能と冷却性能の向上に効果のある形状となっているのが特徴です。
ボディサイドへと走行風がキレイに流れるよう、整流効果が生まれる形状へとデザインを工夫。空気抵抗を低減しているほか、内部構造の工夫によりフロントの浮き上がりを抑えたり、高速域での冷却性能を向上させたりしています。
そのため、マイナーチェンジ前のモデルにこのバンパーを取りつけることは、現状、不可能とのこと。しかし、今後の反響次第では“移植キット”の販売も検討していくといいます。
またマイナーチェンジモデルは、“Z31”型のそれを思わせるホイールデザインや、歴代モデルが次々と流れるように登場するメーターのオープニング画面が採用されるなど、歴代モデルとのつながりを感じられる演出も見逃せません。
* * *
クルマを取り巻く環境は年々厳しくなっており、2027年からは新たな規制も導入されますが、今回のマイナーチェンジモデルはそれらの規制はクリアしているとのこと。ということで、「フェアレディZ」の歴史は今後も続いていきそうです。
多くのファンが支えてきた歴史あるモデルだからこそ、それを大切に継承していきたい……新型「フェアレディZ」は、そんな開発陣の熱い思いが感じられるモデルといえそうです。
VAGUEからのオススメ
ポータブル電源が都心で過ごす夜を変える──Jackeryがかなえる“オフグリッド”なスポーツ観戦【PR】