ウイングレット採用の本格スポーツ ヤマハ新型「YZF-R1」が発売直後に完売 今後の販売はどうなる?
MotoGP技術を投入した「YZF-R1」、発表直後に受注上限に到達
国内外のメーカーは、リッタースーパースポーツを自社の象徴となる最新鋭モデルとして位置づけ、MotoGPやスーパーバイク世界選手権などに参戦してきました。
しかし、年々排出ガス規制が厳格化しているうえ、MotoGPの排気量レギュレーションも1000ccから850ccへ引き下げられる見込みであることから、1000ccクラスのリッタースーパースポーツが近い将来姿を消すのではないかという見方も出ています。
そのような中、ヤマハは2025年3月14日に「YZF-R1」の2025年モデルを発表し、同年5月30日に発売しました。

YZF-R1は、1998年の初代登場以来、ヤマハのスーパースポーツラインナップの頂点に位置づけられています。
2015年のフルモデルチェンジでは開発コンセプトを「公道を最速で走る」から「サーキットを最速で駆け抜ける」へと変更し、エンジンやシャシ構成を含め全面的な設計変更を実施しました。
また、2020年モデルでは電子制御系とエンジン内部の改良によってより緻密な制御を実現。2022年にはWGP参戦60周年を記念した特別カラーリングモデルも登場しています。
そして2025年モデルでは、MotoGPマシン「YZR-M1」からフィードバックされた空力デバイス「ウイングレット」を新採用しました。
ウイングレットはカウル左右に装着され、走行時の前輪荷重を安定させる構造です。
また、クイックシフターや「YCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)」、スライドコントロール、ローンチコントロールに加え、峠道やサーキットなど路面状況に合わせて細かく設定できる「YRC(ヤマハライドコントロール)」を搭載。走行モードを好みに応じて選択することが可能です。
さらに上位グレード「YZF-R1M」では、「OHLINS」製電子制御サスペンション「ERS(エレクトロニック・レーシング・サスペンション)」を採用しています。
外観は「YZR-M1」の意匠を継承し、ヘッドライトの小型化とフロント形状の低重心化により空気抵抗を低減。ライダーとマシンの一体感を高めるデザインとなっています。
搭載エンジンは、998cc直列4気筒クロスプレーン型で、不等間隔点火を採用。
この構造により一般的な直列4気筒とは異なるトルク特性を実現し、アクセル操作に対してリニアな出力を得られるよう設計されています。これは「アクセル操作への信頼性」を重視した開発思想によるものです。
こうした改良を経て登場した2025年モデルは、発表直後から大きな注目を集めました。
しかし、5月末の発売以降、全国の販売店で注文が殺到し、2025年秋の時点でヤマハは「生産上限数に達したため受注を終了した」と公式に発表しています。
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