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“水中メガネ”の愛称で知られた55年前の「Z600」を米国で発見 “世界のホンダ”の黎明期 希少な左ハンドル車の気になる落札価格とは

北米市場向けに展開されたスポーツクーペ・ホンダZ600

 2026年2月、アメリカのオークション「Bring a Trailer」にて、1971年式のホンダ「Z600」が発見されました。

 Z600は、1970年10月に日本国内で登場した「Z360」の海外輸出仕様として開発されたモデルです。

 このモデルは先行して販売されていた「N600」をベースにしながら、より活動的な印象を与えるクーペスタイルのボディが与えられています。

 全体的なフォルムは、切り詰められた短いホイールベースに対して全高を低く抑えた、凝縮感のあるファストバック・スタイルが採用されています。

 アメリカ市場では1971年モデルから1972年モデルまで展開され、後に登場する「シビック」へと繋がるコンパクトカーの先駆けとなりました。

 ちなみに、日本でも米国でも「水中メガネ」の愛称で知られました。これはリアウインドウを囲むハッチ部分が太くて黒いABS樹脂で作られていて、それが海で使う水中ゴーグルに似ていたためです。

米国オークションに出品、落札された1971年式ホンダ「Z600」
米国オークションに出品、落札された1971年式ホンダ「Z600」

 テクニカルな面においては、排気量598ccの空冷直列2気筒SOHCエンジンが搭載されています。

 このエンジンは、最高出力36馬力を発生させ、当時のマイクロカーとしては十分な動力性能を確保していたほか、最高速度は約120km/h以上に達するとされ、都市部から近郊の走行までをカバーする設計がなされていました。

 また、トランスミッションには4速のマニュアル方式が組み合わされており、前輪を駆動するフロントエンジン・フロントドライブ方式を採用しています。

 くわえて、懸架装置はフロントがコイルバネを用いた独立懸架、リアがリーフバネを用いた車軸懸架という構成になっています。

 このモデルは、アメリカで当初ホンダのオートバイ販売店を通じて販売されたことから、独自の市場を開拓したモデルとして知られています。

Next徹底したリフレッシュと2万9125ドルの落札価格
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「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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