VAGUE(ヴァーグ)

長距離ツーリングでも疲れ知らず 高度な電子制御で“快適で楽しい走り”も実現する国内メーカー「大型スポーツツアラー」3選

続いてはスズキのハイエンドとホンダの大型ツアラー

●スズキ「GSX-S1000GX」

 次に取り上げるのは、スズキの「GSX-S1000GX」です。

スズキ「GSX-S1000GX」
スズキ「GSX-S1000GX」

 これはスズキのラインナップにおけるハイエンドモデルとして販売されているモデルで、スーパースポーツ由来のエンジンとフレームに、長いサスペンションストロークを組み合わせたクロスオーバーモデルとして設計されました。

 外観については、鋭いラインを持つカウルデザインと、アップライトなライディングポジション、脚の長いプロポーションが特徴です。

 また、搭載されるエンジンは、998ccの水冷4サイクル直列4気筒DOHC4バルブで、最高出力150ps/最大トルク105Nmというスペックです。

 このエンジンは、低回転域から高回転域まで広い範囲でトルクを発揮する特性を持ちます。

 そして、機能面での最大の特徴は、スズキの二輪車として初めて採用された電子制御サスペンション「S.A.E.S.(スズキアドバンスドエレクトロニックサスペンション)」です。

 これは、路面の凹凸や走行速度、ブレーキ操作の情報を検知し、減衰力を自動で調整するシステムです。

 路面状況に応じてサスペンションの反応を変化させ、走行安定性の確保を図ります。

 さらに、出力特性やトラクションコントロールなどを統合制御する「S.D.M.S.-α」や、クラッチやスロットル操作なしでシフトチェンジが可能な双方向クイックシフトシステム、設定速度を維持するスマートクルーズコントロールなどが搭載されています。

 なお、価格は205万7000円に設定されています。

●ホンダ「NT1100」

 最後に取り上げるのは、ホンダの「NT1100」です。

ホンダ「NT1100」
ホンダ「NT1100」

 このモデルは、アドベンチャーモデル「CRF1100L Africa Twin」のフレームやエンジンをベースに、オンロードでの走行性能と快適性を追求したモデルです。

 スタイリングは、空気抵抗の低減を意識したデザインで、大型のウインドスクリーンやディフレクターが走行風を整流します。

 一方、搭載されるエンジンは1082ccの水冷4ストローク直列2気筒OHC4バルブで、最高出力102ps/最大トルク111Nmを発揮します。

 低中速域のトルクを重視した設定で、2気筒エンジン特有の鼓動感がある出力特性です。

 そして、最大の特徴として、ホンダ独自の自動変速機構「DCT(デュアルクラッチトランスミッション)」が標準装備されている点が挙げられます。

 この機構により、クラッチ操作やシフトペダルの操作が不要となるため、長距離移動時におけるライダーの操作負担を軽減します。

 また、電子制御システムには、走行モードの切り替え機能やトルクコントロール、急ブレーキ時にハザードランプを高速点滅させるエマージェンシーストップシグナルなどが含まれます。

 さらに、6.5インチのタッチパネル式液晶メーターは「Apple CarPlay」や「Android Auto」に対応しており、スマートフォンのアプリをメーター画面で操作することが可能です。

 なお、価格は184万8000円です。

※ ※ ※

 以上のように、今回取り上げた3台は、電子制御技術の活用によって、走行時の安定性や操作性を向上させている点が共通しています。

 電子制御サスペンションやスマートフォン連携機能、ライティングシステムなどの各機能は、長距離ツーリングにおけるライダーの負担軽減に寄与します。

 それぞれのモデルが持つ特性や装備の違いを比較することで、用途に適した一台を選択することが可能です。

Gallery 【画像】長距離でも安心できる「大型スポーツツアラー」3台を写真で見る(33枚)
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