寒さも混雑もひと段落… ゆったりと羽を伸ばせて疲れた体に湯が染みる! 東京から2時間で行けちゃうおすすめの「温泉地」3選
独自の文化を持つ群馬と栃木の温泉地
●群馬県「伊香保温泉」
続いて紹介するのは、群馬県に位置する伊香保温泉です。

伊香保温泉は、万葉集の東歌にも詠まれるほど古い歴史を持つ湯治場です。
街のシンボルとなっているのは、天に向かって伸びるような365段の石段です。
この石段の両脇には遊技場や土産物屋がひしめいており、昔ながらの温泉街を形成しています。
なかでも気候のいい春は、宿で浴衣に着替え、下駄の音を響かせながらのそぞろ歩きに適した季節です。
石段の途中には、温泉が各旅館へ運ばれていく様子が見える「小満口(こまんぐち)」や、無料で利用できる足湯、さらには与謝野晶子の詩が刻まれた石碑などがあり、散策の目を楽しませてくれます。
そして、温泉の泉質としては、茶褐色の「黄金の湯」と無色透明の「白銀の湯」の2つを楽しめることで有名です。
黄金の湯はもともと無色透明ですが、鉄分が含まれるため空気に触れると茶褐色に変化する硫酸塩泉で、古くから子宝の湯として知られてきました。
一方の白銀の湯はメタけい酸を含む無色透明の湯で、一般的には高齢者や病後の湯治に向いているとされています。
春の伊香保は、梅、桃、桜が標高の低いところから順に咲き上がり、長い期間にわたって花を楽しむことができます。
●栃木県「鬼怒川温泉」
最後に紹介するのは、栃木県日光市に位置し、鬼怒川の急峻な渓谷沿いに旅館が立ち並ぶ「鬼怒川温泉」です。

江戸時代に発見された当時は、日光詣を終えた諸大名や僧侶のみが入浴を許されたという格式高い歴史を持ちます。
現在は関東を代表する大型温泉地へと発展しており、その泉質はアルカリ性単純温泉で、肌に優しく無色透明なのが特徴です。
そして、春の鬼怒川において欠かせないアクティビティが、名物の「鬼怒川ライン下り」です。
毎年4月中旬から今年の営業が開始されるこのライン下りは、船頭の巧みな櫂さばきで、積み木岩やゴリラ岩といった奇岩怪石の間を縫うように川を下ります。
船上からは、山肌を彩るヤマザクラやツツジを間近に眺めることができ、新緑が芽吹く渓谷のダイナミックな美しさを体感することが可能です。
川下りでアクティブな時間を過ごした後に、渓谷を見下ろす絶景の露天風呂に浸かり、疲労を癒すコースは、春の鬼怒川観光における定番の楽しみ方となっています。
これら3つの温泉地は、いずれも異なる地形と歴史、そして春ならではの催しを兼ね備えており、日常の喧騒から離れてゆったりと羽を伸ばすには十分な環境が整っています。
※ ※ ※
今回取り上げた箱根、伊香保、鬼怒川の3つの温泉地は、いずれも春ならではの自然環境と独自の温泉文化を併せ持っています。
桜のライトアップや石段街の散策、渓谷を下るアクティビティなど、春の穏やかな気候を生かした過ごし方を楽しむことができます。
気温の変化が激しい春の時期、温かい湯に身を委ねて羽を伸ばすことは、健やかなリフレッシュに繋がるといえそうです。
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