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「えっ、30億円超え予想ってマジ!?」65年前のフェラーリ・オープンカーを発見 56台しか作られなかった「250GTカリフォルニアスパイダー」ってどんなクルマ?

1961年のフランクフルトモーターショー(IAA)で展示されたモデル

 イタリアの名門スポーツカーメーカーであるフェラーリが、1960年代初頭に生み出したオープンスポーツの名作として知られるのが、フェラーリ「250GTカリフォルニア・スパイダー」です。

 今回、クラシックカーオークションで知られるRMサザビーズに出品される1961年式の個体は、その希少性と優れた来歴を備えた一台として注目を集めています。

 カリフォルニア・スパイダーは、1950年代後半から1960年代初頭にかけてフェラーリのラインナップの中でも特別な存在でした。

 優雅なオープンボディと高性能を兼ね備え、主にアメリカ市場の富裕層をターゲットに開発されたモデルです。

 ボディデザインはピニンファリーナが手がけ、実際の車体製作は、モデナの名門カロッツェリアであるスカリエッティが担当しました。流麗なスタイリングとレーシングカー由来の性能を兼ね備えたこのモデルは、フェラーリの中でも特に象徴的な存在として知られています。

 1960年にはシャシを短縮した改良型「SWB(ショートホイールベース)」が登場し、操縦安定性やコーナリング性能がさらに向上しました。

 ホイールベースは2400mmに短縮され、ワイドトレッド化やコニ製ショックアブソーバーの採用、さらに4輪ディスクブレーキなどの改良が施されています。搭載されるエンジンはコロンボ設計の3リッターV型12気筒で、3基のウェーバー製キャブレターを備え、約280馬力を発生します

 4速マニュアルトランスミッションを組み合わせたこのパワートレインは、当時のスポーツカーとして非常に高い性能を誇りました。

 SWB仕様のカリフォルニア・スパイダーは生産台数がわずか56台と極めて少なく、その希少性も人気の理由のひとつです。

 優雅なスタイリングに加え、レース由来のメカニズムを備えたことから、サーキット走行からグランドツーリングまで幅広く楽しめるモデルとして富裕層や著名人に愛されました。

 実際に当時は映画スターやヨーロッパの貴族、さらにはジェントルマンドライバーなどが所有していたことで知られています。

オークションに出品予定の1961年式フェラーリ「250GTカリフォルニアスパイダー」Kevin Van Campenhout(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品予定の1961年式フェラーリ「250GTカリフォルニアスパイダー」Kevin Van Campenhout(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 今回オークションに出品される個体も、こうした名車の魅力を色濃く伝える存在です。

 クラシックフェラーリの真正性を証明する「フェラーリ・クラシケ」の認証を受けた例も多く、レストアやコンクールへの出展歴を持つ個体も少なくありません。こうした厳格な認証や豊富なヒストリーは、コレクターにとって大きな価値を持つ要素となっています。

 優雅なオープンボディ、レーシングカー譲りのV12エンジン、そしてわずかな生産台数という希少性を兼ね備えた250GTカリフォルニア・スパイダーは、現在でもフェラーリの歴史の中で特別な位置を占めるモデルです。クラシックカー市場でも常に高い評価を受けており、世界中のコレクターにとって憧れの存在であり続けています。

 そんな1961年式フェラーリ「250GTカリフォルニアスパイダー」、予想落札価格は1450万ユーロから1650万ユーロ(1ユーロ=183.3円換算で、日本円で約26億5820万円から30億2480万円)とされています。

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