地上波もまだまだおもしろい! 「安いテレビで十分」とは言い切れない、筆者がレグザを使い続ける理由は“高画質”だけではなかった…
安くて大きいテレビは増えた。それでもレグザを選ぶ理由
いまテレビ市場は海外メーカーの勢いが強く、画面サイズ、明るさ、ネット動画対応、価格だけを見れば「これで十分ではないか」と思う人も多いでしょう。実際、その考え方は合理的です。
ただ、筆者がレグザを使い続けている理由は、スペック表だけでは見えない使い勝手の差にあります。番組を探す、録る、見逃したものに戻る、家族それぞれが自分のタイミングで楽しむ。そうした日々の小さな動作の快適さまで含めて、テレビの価値は決まります。
わが家の娘は、生まれたときからレグザのタイムシフトがある生活をしてきました。だから、地上波の番組も「見たいときに見られる」のが当たり前です。
見逃したら終わりではなく、あとから自然に戻れる。その感覚があると、テレビは“映る箱”ではなく、生活の中で見たいものにすぐたどり着ける道具になります。

地上波がつまらないのではなく、見やすくされていないだけではないか
最近、「地上波を見なくなった」「テレビ番組はつまらない」という声をよく聞きます。もちろん、配信サービスやYouTube、SNS動画に時間が流れているのは事実です。ただ、それだけで片づけるのは少し早いとも感じます。
もしかすると多くの人は、地上波そのものに飽きたのではなく、地上波を快適に見るための導線を失っているだけなのではないか。レグザを使っていると、その感覚がよくわかります。
タイムシフトマシンがあれば、見逃した番組をあとから探せる。さらに、自分の興味に近い番組や好きなジャンルの番組にもたどり着きやすい。番組表をじっくり眺めなくても、「これ見たかったかも」と思える番組に出会えるのです。
もちろん、いまはTVerをはじめ、各局の見逃し配信サービスや動画配信サービスも充実しています。見逃した番組をあとから見る手段は、以前より確実に増えました。
ただ、それらは基本的に「アプリを開き、検索し、配信期間を確認して見る」体験です。
レグザのタイムシフトマシンは、テレビの中で地上波の時間をそのまま巻き戻す感覚に近い。見逃し配信の便利さとは別に、テレビ本来の導線の中で“昨日の番組”へ戻れることに価値があります。

20周年モデルで見えたのは、“画質の頂点”と“使い勝手”の両輪だった
今回の発表で画質面の主役となったのは、RGB Mini LED液晶レグザのZX1S/ZX2Sシリーズです。レグザ史上もっとも色鮮やかな高画質をうたう、2026年春夏ラインアップにおける画質フラッグシップです。
RGB Mini LEDと聞くと、「色がきれいになる技術」と受け取られがちです。もちろんそれは正しい。
ただ、発表会で印象的だったのは、RGB Mini LEDの価値として、広色域だけでなく、斜めから見たときの白浮きの少なさや、不要な色の漏光を抑えることでコントラストを高められる点も強調されていたことです。

テレビは真正面からひとりで見るものとは限りません。家族の誰かはソファの端に座り、誰かはダイニングから見る。キッチンから横目で見ることもある。そうした日常では、カタログスペックよりも「どこから見ても破綻しにくい」ことのほうが効いてきます。
一方で、筆者がレグザを使い続けてきた理由として挙げたいタイムシフトマシンについては、今回のラインアップではZ890Sシリーズが対応モデルとなります。
つまりレグザは、最高峰の映像表現を求める人にはZX1S/ZX2Sを、見逃しに強いテレビ体験や日常の使い勝手を重視する人にはZ890Sを提示しているわけです。
ここが、安いテレビとの違いを語るうえで重要です。レグザの価値は、単に“いちばん高いモデルを買えば全部入り”という話ではありません。画質を突き詰めたモデルと、テレビ体験の快適性を重視したモデルを分けながら、ユーザーの暮らし方に合わせて選べることにあります。

イヤホン初参入は、テレビ体験を“耳元”まで広げる一歩だ
今回の発表でもうひとつ興味深かったのが、レグザとして初めてイヤホンを投入することです。新商品「RB-A1S」は、耳を塞がないオープンイヤー型。片耳約5.6gの軽量設計で、ミュージック、シネマ、クリア音声の3モードを備えています。
一見すると、「なぜテレビブランドがイヤホンを?」と思うかもしれません。ただ、レグザをテレビ体験ブランドとして見ると、この展開はかなり自然です。
たとえばキッチンで料理をしながらテレビの音を聞く。家族が寝ている時間に、音量を上げずに番組を楽しむ。子どもの声や家族の気配は聞こえるまま、テレビのセリフだけはクリアに拾う。
RB-A1Sは、音楽ファン向けのイヤホンというより、テレビの音を生活導線に合わせるための道具として見たほうがわかりやすい。
テレビはリビングに置かれている。でも、生活者はリビングに固定されていません。家事をする、移動する、別の作業をする。だからこそ、テレビ体験も画面の前だけで完結しなくなっている。レグザのイヤホン初参入は、その変化に応える一歩だと感じました。

レグザは、安さではなく“テレビとしての完成度”で選ぶブランドだ
今回の20周年モデルを見て改めて感じたのは、レグザの価値は“高画質”という一言では言い切れないということです。
見たい番組に戻りやすい。家族それぞれが使いやすい。大画面でもリビングで見やすい。テレビの音を生活の動きに合わせられる。そうした毎日の快適さを丁寧に積み上げているからこそ、筆者はレグザを選び続けています。
もちろん、誰にでもレグザが必要だとは思いません。ネット動画しか見ない人、とにかく大画面を安く手に入れたい人には、海外勢のコストパフォーマンスは魅力です。
ただ、地上波も配信も見る。家族で使う。見逃した番組に戻りたい。テレビを単なるモニターではなく、暮らしの中で使う家電として考えたい。そういう人にとって、レグザはまだ十分に選ぶ理由があります。

地上波は本当につまらなくなったのか。それとも、地上波を見やすくするテレビが足りなかっただけなのか。
20周年の新商品群が示したのは、RGB Mini LEDのZX1S/ZX2Sで映像表現の頂点を更新しつつ、Z890Sではタイムシフトマシンによる“見逃しに強いテレビ体験”を継続すること。さらにイヤホンという新カテゴリーで、テレビの音を生活導線に合わせようとしていることでした。
安さでは測れない“テレビとしての完成度”。そこに、レグザを選び続ける理由があります。
●製品紹介
REGZA ZX1S/ZX2Sシリーズ
価格:オープン価格
発売予定:2026年5月29日
サイズ:ZX1S=100V型/85V型、ZX2S=75V型/65V型
パネル:RGB Mini LED液晶
主な特徴:RGB各色のLEDをバックライトに採用した、2026年春夏レグザの画質フラッグシップ。広色域、広視野角、高コントラストを実現し、レグザ史上もっとも色鮮やかな高画質を目指したシリーズ。4K倍速、ワイドアングル液晶パネル、低反射ARコートなども備える。
REGZA Z890Sシリーズ
価格:オープン価格
発売予定:2026年5月29日
サイズ:85V型/75V型/65V型/55V型/50V型/43V型
パネル:4K Mini LED液晶
主な特徴:高画質と高音質に加え、タイムシフトマシンを搭載したハイグレードMini LEDレグザ。見逃した番組にあとから戻れる“レグザらしいテレビ体験”を重視する人に向いたシリーズ。
REGZA Z770Sシリーズ
価格:オープン価格
発売予定:2026年5月22日
サイズ:75V型/65V型/55V型/50V型/43V型
パネル:4K Mini LED液晶
主な特徴:高画質と高音質を実現したスタンダードMini LEDレグザ。大画面やMini LED画質をより幅広いサイズで選びたいユーザーに向けたシリーズ。
REGZA X770Sシリーズ
価格:オープン価格
発売予定:2026年6月26日
サイズ:65V型/55V型/48V型
パネル:4K有機EL
主な特徴:有機ELならではの黒表現を生かし、色彩の美しさを際立たせるハイグレード有機ELレグザ。Mini LEDとは異なる、黒の締まりや映画的な映像表現を重視する人に向く。
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