気づいたら1時間… のぼせ知らずで癒し確定! 38度以下の“ぬる湯”で体を芯から温めてくれる「温泉地」3選
最後は、長野県の北アルプス山麓に位置する名湯
●長野県「白骨温泉」
最後に紹介するのは、長野県松本市の北アルプス山麓に位置する「白骨(しらほね)温泉」です。
白骨温泉は鎌倉時代から続く歴史を持ち、中里介山の小説『大菩薩峠』によってその名が広く知られるようになりました。

お湯は湧き出した直後は透明ですが、空気に触れることで白濁する特性を持っており、硫化水素と重炭酸カルシウムを豊富に含んでいます。
さらに、白骨温泉は「三日入れば、三年風邪をひかない」という言葉が伝わるほど、身体への浸透力が高いとされており、特に胃腸の不調や神経性ストレスに効果を発揮するとされています。
また、白骨温泉は弱酸性から中性の性質を持っており、肌への刺激が少ないため子供から高齢者まで安心して入浴できる環境が整っています。
特に胃腸の不調や神経性ストレスによいとされ、歌人の若山牧水もこの湯を好んで訪れ、紀行文を残しています。
なお、湯上がりには温泉成分を洗い流さず、そのまま皮膚に残すことで保温効果が持続します。
白骨温泉には飲泉所も設けられており、温泉で炊き上げた「温泉粥」はこの地の名物料理として親しまれています。
※ ※ ※
今回取り上げた3つの温泉地は、いずれも独自の歴史と入浴文化を持ち、体に過度な負担をかけない「ぬる湯」ならではの入浴体験を楽しむことができます。
春先の不安定な気候の中で生じる不調の解消には、熱い湯で一時的に温めるだけでなく、ぬるい湯に長時間浸かることで細胞や神経を休ませることも有効な手段のひとつといえます。
自然の恵みを五感で受け止め、静寂の中で時間を忘れて湯に浸かる体験は、現代の忙しい日々の中で、心身の健康を維持するための貴重なひとときとなるはずです。
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