R34スカイラインGT-Rの最終進化形を英国で発見 20年もの間 日本で一人のオーナーに愛され続けた「VスペックIIニュル」の“特別な価値”
生産台数718台の“日本専用”モデル
2026年5月に開催されるコンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステでのブロードアローオークション主催のイベントで、2002年式日産「スカイラインGT−R VスペックIIニュル」が出品される予定となり、大きな話題を呼んでいます。
R34型スカイラインGT-Rの生産終了が近づいた2002年、日産はこの伝説的モデルの最後を飾る特別仕様車として、「VスペックII ニュル」と「Mスペック ニュル」を投入しました。
その名称は、GT-Rの開発の舞台となったドイツ・ニュルブルクリンクに由来しています。
両モデルには、モータースポーツ向けN1仕様の強化エンジン部品が採用され、とりわけ大型かつ高耐久のターボチャージャーが組み込まれていました。これにより、RB26DETTエンジンは日本メーカー間の自主規制値である280馬力を公称値としながらも、実際には330馬力以上を発揮していたといわれています。
最終限定モデルには専用装備も多数与えられました。
インテリアには特別色のステッチが施され、エンジンヘッドカバーは従来のレッドではなくゴールドへ変更。さらにゴールドのVINプレートや300km/hスケールのスピードメーターなど、特別なGT-Rであることを示すディテールが随所に盛り込まれています。
なかでもVスペックIIニュルは、サーキット志向のVスペックIIをベースに、カーボンファイバー製ボンネットやNACAダクト、大径リアブレーキローター、強化サスペンションを装備し、ニュルブルクリンクの過酷なコースに対応するため徹底的に磨き上げられていました。
生産台数はわずか718台で、すべて日本国内専売モデルとなっています。

今回紹介される2002年式スカイラインGT-R VスペックIIビュルは、全体で529番目に製造された個体であり、希少な「JW0ミレニアムジェイド」で仕上げられた約156台のうちの1台です。
車両履歴レポートによれば、2002年6月に製造され、翌7月に日本国内で初登録されたとされています。
初代オーナーは静岡県で長年このGT-Rを所有していたと考えられており、富士山の麓、そして“日本のニュル”とも呼ばれる富士スピードウェイに近い環境で、約19年間にわたり大切に維持されてきました。
定期的な点検と整備履歴も記録として残されており、日本での最終登録は2021年8月となっています。その後2023年1月にイギリスへ輸出され、現在のオーナーによる希少GT-Rコレクションの1台として保管されてきました。
カタログ制作時点での走行距離はわずか2万9708km。GT-Rのオーナーズマニュアルや整備記録、各種点検レポートも付属しており、日本時代からの履歴をしっかりと追うことができます。さらにNISMO製チタンストラットタワーバーも装着されており、純正のサーキット志向装備と見事に調和しています。
この2002年式日産「スカイラインGT−R VスペックIIニュル」、予想落札価格は37万5000ユーロから45万ユーロ(1ユーロ=184.8円換算で、日本円で約6930万円から8315万円)とされています。
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