1000馬力超のオープン・スーパーカー ランボルギーニ新型「フェノメノ・ロードスター」世界初公開 15台限定モデルはなぜクーペ版よりも“3億7000万円”も高いのか
前後のサブフレームをロードスター用に専用設計
ちなみに、フェノメノ・ロードスターのベースとなったクーペ版「フェノメノ」は限定で29台が生産され、その価格はおよそ300万ユーロ、つまり5億5000万円ほどでした。

「えっ? ただルーフを切り取るだけで3億7000万円もするの?」と疑問に思った方々のために申し上げると、フェノメノ・ロードスターは単にルーフを切り取っただけでなく、極めて手が込んだ作りとされています。
ボディの基本となるモノコックは、フェノメノ同様、ランボルギーニのフラッグシップモデルであるレヴエルト用のカーボンモノコックをベースとしています。
カーボンモノコックを用いたミドシップスポーツカーは、一般的にフロントサスペンションやステアリングなどを収めたフロントサブフレーム、それにエンジン、ギアボックス、リアサスペンションなどを収めたリアサブフレームをそれぞれ作り、これを車体の中心に位置するカーボンモノコックに組み付ける形を採ります。
こうしたサブフレームは、車両の剛性を担う重要な部品であると同時に、サスペンションを始めとする様々なパーツを搭載するために形状が複雑で、その開発には多額の費用が必要になります。
この前後のサブフレームを、フェノメノ・ロードスターでは専用設計したといいます。
つまり、クーペ版とは別物のサブフレームをわざわざ開発したのです。というのも、ルーフを持たないフェノメノ・ロードスターは必然的にボディの強度が異なるため、これに見合うサブフレームを新たに作る必要があったのです。つまり、たった15台のためにサブフレームを新設計したのですから、価格が大幅に上昇したのはやむを得ないといえるでしょう。
車両が横転したときに乗員を保護するロールオーバーバーもフェノメノ・ロードスターのために新設計されました。そもそも、頑丈なルーフが取り付けられたクーペ版フェノメノにロールオーバーバーは無用なので、それも当然のことと。この開発費も大変な額に上ったと推測されます。
エンジンを覆うキャビン後方のエンジンカバーもクーペとはまったくの別物です。一般的にミドシップスポーツカーのエンジンカバーは、クーペではルーフ部分から徐々に下降するファストバック・スタイルとされるのに対して、オープントップ版ではほぼ水平なタイプとされます。これは後方視界を確保するための措置といっていいでしょう。
こうしたさまざまな対策が講じられているのですから、フェノメノ・ロードスターの価格がクーペ版のおよそ7割増しとなるのも、仕方がないかもしれません。
ちなみにV12エンジンに3モーター式のプラグインハイブリッド・システムを組み合わせたフェノメノ・ロードスターの最高出力は1080ps(!)で、0-100km/h加速は2.4秒、最高速度は340km/hと発表されています。
なお、ランボルギーニによると、フェノメノ・ロードスターは日本にも1台だけが輸出されるとのこと。貴重なその姿を、是非、この目で確かめてみたいものですね。
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