パンクしない次世代タイヤ「エアフリー」の実証実験を久留米市で開始 “ブリヂストン創業の地”で走行した「空気のいらないタイヤ」の乗り心地は?
ブリヂストンは2026年5月12日、福岡県久留米市にある石橋文化センターにて行われている次世代タイヤ「AirFree(エアフリー)」の実証実験をメディアに公開しました。
エアフリーとは、空気充填のいらないブリヂストンの次世代タイヤです。

空気の代わりとして、樹脂製のスポークで車重を支えます。スポークには軽くてしなやかな熱可塑性樹脂を使うことで、熱で溶かして再利用できるというサステナビリティ性も備わっています。さらにトレッドゴムは張替えが可能なのも特徴です。
スポークの鮮やかなブルーの色は、事故のおきやすい薄暮時でも視認性を最大化するといった意味も含まれ、日中から夕暮れ時まであらゆる明るさにおいて高い視認性を確保、安心安全を確保するといいます。
2008年から「エアフリーコンセプト」として技術開発を進めてきたもので、現行型は第3世代。車重1000kg程度の2人乗りから4人乗りの超小型EV(グリーンスローモビリティ)向けとして開発され、60km/h程度までの中速域までを想定しているといいます。
空気充填がいらないということはパンクも皆無で、運行前の空気圧チェックなども不要のため、メンテナンスも簡単というメリットがあります。そうしたことで、高齢化や過疎化、労働力不足など地域社会の課題に対し、地域の安心安全な移動を止めないグリーンスローモビリティなどの活用に適していそうです。

2026年中の社会実装を目指して、現在は全国各地で実証実験がおこなわれています。久留米市とは2025年11月に連携協定を締結、今年4月には久留米市世界つつじセンターで実証実験がおこなわれました。
今回取材したのは、同年5月7日から実施されている「石橋文化センター」での実証実験の様子です。
久留米市中心部にある石橋文化センターは、ブリヂストンの創業者である石橋正二郎氏が地元久留米市に寄贈したという総合文化施設です。
今年で開園70周年を迎えた同施設は、コンサートなども開催できる石橋文化ホールや正二郎氏の足跡をたどる石橋正二郎記念館、図書館、久留米市美術館(旧石橋美術館)などからなり、広い施設の中には久留米出身の洋画家、坂本繁二郎氏の旧アトリエも移築されています。ちなみに坂本繁二郎氏は、石橋正二郎氏の図画の先生だったという繋がりもあるそうです。
そんな広大な敷地の庭園には多くのバラが植えられ、取材当日は見ごろを迎えていました。平日だったにも関わらず、多くの観光客で賑わっており、70年もの間市民に愛され続けている様子がわかりました。
そんな石橋文化センターで行われている実証実験は、園内を約690m、およそ7分かけてぐるりと周遊するコースで、6人乗りのカートタイプグリーンスローモビリティに乗るというもの。

今回は久留米市長の原口新五氏も出席。実際にエアフリー装着のグリーンスローモビリティで園内を一周し「ガタガタともゴトゴトともしない。乗り心地が素晴らしい」と大絶賛。さらに「久留米市でエアフリーの実証実験が行われるということ、非常に嬉しく思います。今後この素晴らしい技術、実証実験が終わりましたら、最大限に活用させていただきたいと思っております」とコメントしました。
また、出席したブリヂストン取締役 代表執行役 EAST CEOの田村亘之氏は「ここ石橋文化センターは、創業者の石橋正二郎が“世の人々の楽しみと幸せのために”という言葉を残して寄贈したという施設です。ちょうど4月に70周年を迎えるという年にあたりまして、そうした特別なタイミングで、特別な場所で、皆さまにエアフリーのお披露目ができること、非常に感慨深く感じています。
これから高齢化社会が進む時代で、皆さまのモビリティの足を支え、移動を止めることがない、パンクしないのでメンテナンスも必要ではない、という社会的価値。エアフリーはみなさまのお役に立てる製品ではないかというふうに考えています」とコメントしました。
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