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“神社の鳥居”のようにデカい 動くリアウイングが空力を最適化する究極のサーキット専用モデル! フェラーリ「599XX Evo」がオークション登場 気になる予想落札価格は

「599GTBフィオラノ」ベースのサーキット専用モデル

 2026年7月4日にドイツ・テーゲルンゼーで開催されるRMサザビーズ主催の「The Tegernsee Auction」において、2009年式フェラーリ「599XX Evo」が出品される予定です。

 予想落札価格は200万~250万ユーロ(約3億4000万円~4億3000万円)に設定されており、フェラーリが誇るXXプログラムの希少モデルとして大きな注目を集めています。

 599XXは、フェラーリが限られた顧客向けに展開した「XXプログラム」の一環として開発されたサーキット専用モデルです。

 ベースとなったのは当時のフラッグシップGTカーである「599GTBフィオラノ」ですが、実際にはボディ、空力性能、シャシ、パワートレインに至るまで大幅な改良が施されており、市販車とは別モノともいえる存在でした。

 フェラーリはこのモデルを“走る実験室”として位置付け、将来の高性能車開発に活用していました。

 搭載されるエンジンは6リッター自然吸気V型12気筒ユニットです。

 標準の599XXでは最高出力730馬力を発生していましたが、2011年に導入された「Evoluzione(Evo)」アップグレードによって最高出力は740馬力まで向上。最大トルクは約700Nmに達し、ファイナルギア比の変更によって加速性能も強化されました。

 0-100km/h加速は約2.9秒とされ、当時のフェラーリ「エンツォ」を上回るパフォーマンスを実現しています。

オークションに出品予定の2009年式フェラーリ「599XX Evo」Stephan Bauer(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品予定の2009年式フェラーリ「599XX Evo」Stephan Bauer(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 Evo仕様最大の特徴は、フェラーリとして初期のアクティブエアロダイナミクス技術を採用したことです。

 大型リアウイングにはF1由来のDRS(ドラッグ・リダクション・システム)に着想を得た機構が組み込まれ、車速やステアリング角、ヨーレートなどのデータをもとに空力性能を最適化。ダウンフォースと空気抵抗のバランスを自動的に制御する先進技術が投入されました。

 さらに軽量サイド出しエキゾースト、専用サスペンション、ピレリ製レーシングスリックタイヤ、専用ホイールなども装備。フィオラノ・サーキットでのラップタイムは1分15秒を記録し、当時のGTレーシングカーに匹敵する速さを誇りました。

 599XXは公道走行を前提としておらず、世界で約45台しか生産されなかったとされています。

 オーナーは車両を自宅で保管するのではなく、フェラーリの管理下で保有。走行イベントの際にはフェラーリが車両をサーキットへ輸送し、専任エンジニアによるメンテナンスやデータ解析を提供するという特別なプログラムが用意されていました。

 この仕組みは後の「FXX K」や「XXシリーズ」へと受け継がれています。

 今回出品される個体の詳細なカタログ情報は現時点で公開されていませんが、シャシナンバーは「169968」。2009年に製造された初期モデルで、後にEvo仕様へアップグレードされた車両とみられています。

 登録書類は付属せず、サーキット専用車両として販売されます。

 近年、XXプログラムのモデルはコレクター市場で急速に価値を高めています。2025年には別の599XX Evoが米モントレー・オークションで330万5000ドル(約4億8000万円)で落札されており、希少性と技術的価値の高さが改めて証明されました。

 フェラーリのモータースポーツ技術を凝縮した究極のフロントエンジンV12マシンであり、一般の市販車では決して味わえない性能を備える599XX Evo。

 今回の出品は、XXプログラムの歴史を象徴する1台を手に入れる貴重な機会として、世界中のフェラーリコレクターから熱い視線を集めそうです。

Gallery 【画像】やっぱ超カッコいいね! フェラーリ「599XX Evo」を写真で見る(20枚)
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