時速349.4キロは当時の世界最速市販車! 277台しか作られなかった英国スーパーカーがオークション登場 走行5292キロの極上ジャガー「XJ220」の価値
車名の「220」は目標最高速度220マイル(約354km/h)に由来
1990年代のスーパーカーと聞いて、フェラーリ「F50」やマクラーレン「F1」を思い浮かべる人は多いでしょう。
しかし、そのなかでも異彩を放っていたのが、ジャガー「XJ220」です。
1988年のバーミンガム・モーターショーでプロトタイプが公開され、車名の「220」は目標としていた最高速度220マイル(約354km/h)に由来します。
そして市販モデルは1992年に登場。最高速度は約349.4km/hに達し、当時の市販車として世界最速を記録しました。
しかも、その数字を生み出したのは3.5リッターV6ツインターボ。ジャガーのレーシングカー「XJR-9」にルーツを持つエンジンを搭載し、最高出力550馬力を発揮します。
アルミニウム製ボディとミッドシップレイアウトを採用したことも、XJ220を単なる大型GTとは違う存在にしています。

今回ブロードアローオークション主催のザウテ・コンクールオークション2026に出品されるのは、1992年式のXJ220です。
XJ220の生産台数はわずか277台とされ、もともと希少性の高いモデルです。
さらに今回の個体は、走行距離の少なさも大きなポイントです。30年以上前に生産されたスーパーカーでありながら、非常に低い走行距離に抑えられており、コレクターにとっては魅力的な一台といえるでしょう。
実は近年、XJ220の評価は改めて高まっています。
かつてはマクラーレンF1などに比べると、やや影の薄い存在とも見られていました。しかし現在では、277台という生産台数の少なさに加え「当時の世界最速市販車」という明確なストーリー、そして独特のウェッジシェイプを持つデザインが再評価されています。
実際、2026年に入ってからもXJ220のオークション落札例は好調です。3月には走行約2019kmの1993年式がBroad Arrowで68万1500ドル、8月には別の1993年式が72万ドルで落札されました。後者は事前予想65万~75万ドルに対して、ほぼ上限に達する結果となっています。
今回のXJ220も、こうした最近の相場を背景に注目される一台です。
気になる予想落札価格は、45万~55万ユーロ。日本円では為替レートによって変動しますが、おおむね8000万円台から1億円近い水準となります。
「世界最速」という肩書きを持ちながら、わずか277台しか存在しないXJ220。30年以上を経た現在だからこそ、その希少性と歴史的価値が改めて評価されているようです。
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