フェラーリ純正カタログの撮影にも使われた!? 16年前に登場した限定車「599GTO」の落札価格が2億円超え予想のワケ
フェラーリの公式資料に登場した、いわば「広報車」
フェラーリのなかでも特別な意味を持つ「GTO」の名を冠したモデルが、オークションで高額落札となる可能性があります。
2026年10月9日にベルギーで開催されるブロードアロー・オークションの「ザウテ・コンクール・オークション2026」に登場するのは、2010年式フェラーリ「599GTO」です。
注目は、その予想落札価格。110万~150万ユーロで、日本円にすると約2億~2億7000万円(1ユーロ=180円換算)という評価です。
「599GTOで、なぜここまで高いのか」と思うかもしれません。しかし、最近のオークションを見ると、この価格設定は決して現実離れしたものではありません。
2025年にRMサザビーズで落札された599 GTOを見ると、走行約2万kmの個体が81万5000ユーロ、別の個体が78万1250ユーロ。2026年にも約85万ユーロで落札された例があります。一方、走行わずか数百kmという極端な低走行車になると、200万ドルを超える落札例もあります。
つまり599 GTOは、コンディションや走行距離によって大きな価格差が生じているのです。

今回の個体が特別なのは、その「来歴」です。
車台番号171915は599GTOの初期生産車で、フェラーリ自身が販売用カタログの撮影に使用した個体。フェラーリの公式資料に登場した、いわば「広報車」ともいえる1台なのです。
さらにフェラーリ・クラシケの認証を取得しており、オリジナルのボディカラー、エンジン、シャシー、トランスミッションが維持されています。整備記録やサービスブック、過去の書類なども揃っており、履歴が明確なのもコレクターにとって大きな魅力でしょう。
もちろん、599GTOそのものが特別なモデルです。
2010年に登場した599GTOは、1962年の「250GTO」、1984年の「288GTO」に続いて「GTO」の名を冠したフェラーリ。6リッター自然吸気V型12気筒は670馬力を発生し、599GTBをベースにしながら599XXの技術を投入。
車重も大幅に軽量化され、わずか599台が生産されました。
現在では、自然吸気V12を搭載する最後期のスペシャルモデルとしての価値も高まっています。
今回の個体は、超低走行というわけではありません。それでも599台限定のGTO、自然吸気V12、初期生産車、フェラーリの販売資料の撮影車、クラシケ認証という条件が揃います。
一般的な599GTOの相場を大きく上回る予想価格ですが、コレクターズカーとして見れば、その理由は十分に理解できる1台といえそうです。
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