限定499台の“最後のV8自然吸気フェラーリ”はワンオーナーで走行1134キロ! 極上の2015年式「458スペチアーレA」の価値とは
フェラーリが手がけた最後の自然吸気ミッドシップV8
フェラーリ最後の自然吸気V型8気筒エンジンを搭載したスペシャルモデルが、極上コンディションでオークションに登場しました。
RMサザビーズのクローズド式オンラインオークションに出品されたのは、2015年式のフェラーリ「458スペチアーレA」です。
最大の注目ポイントは、そのコンディション。新車からワンオーナーで、走行距離は1134km。納車から10年以上が経過しているとは思えない、コレクターズカーとして非常に魅力的な個体です。
しかも2026年2月には、モナコの正規フェラーリディーラー「スクーデリア・モンテカルロ」で定期整備を実施。その時点で1119kmだったため、その後に走った距離は20kmにも満たないとされています。

458スペチアーレAは、2014年に登場した「458スペチアーレ」のオープンモデルです。
車名の「A」は「Aperta(アペルタ=オープン)」を意味し、生産台数はわずか499台。4.5リッター自然吸気V型8気筒エンジンは最高出力597馬力を発生します。
さらに重要なのが、このエンジンです。458スペチアーレAは、フェラーリが手がけた最後の自然吸気ミッドシップV8スペシャルシリーズ・モデルであり、ピニンファリーナがデザインに関わった最後のミッドシップV8でもあります。
単なる高性能オープンカーではなく、フェラーリのひとつの時代を締めくくったモデルなのです。
今回の個体は、ボディカラーに「アルミニウム・オパ」を採用し、グリジオ・シルバーストーンとロッソ・フィオラノのカラーリングを組み合わせた個性的な仕様。さらに通常はアルカンターラが多いモデルながら、インテリアはボルドーのレザーで仕上げられています。
カーボン製フロントスポイラーやエアロフラップなど、オプションも充実しています。
ちなみに今回の「シールド・オークション」とは、RMサザビーズ独自のオンラインオークションで、一般的なオークションのように他人の入札額が見えるわけではなく、参加者は自分の入札額だけを確認できます。最終的な落札額も原則として落札者、出品者、RMサザビーズだけが知るという、コレクター向けの“秘密の競り”ともいえる仕組みです。

では、気になる価値はどのくらいなのでしょうか。
今回、RMサザビーズの掲載ページでは通常のオークションのような予想落札価格は表示されていません。一方、海外の市場分析では100万~150万ユーロという予想レンジが示されていました。
実際、2026年4月のRMサザビーズ主催のモナコでは、わずか99kmの458スペチアーレAが117万5000ユーロで落札されています。また8月のブロードアロー主催のオークションでは175マイル(約282km)の個体が242万5000ドル、7月のブリング・ア・トレーラーのオークションでも約2200マイルの個体が212万5000ドルで落札されました。
市場によって価格差はあるものの、ワンオーナーで1134kmという今回の個体も、少なくとも100万ユーロ台、状態や仕様を考えれば150万ユーロ前後がひとつの目安になりそうです。
「最後の自然吸気V8」「499台限定」「ワンオーナー」「1134km」という条件がそろった458スペチアーレA。10年以上前のフェラーリでありながら、いまや新車以上の価値を持つ可能性もある1台です。
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