普通自動車免許でも、もちろん原付免許でも乗れちゃう“注目の”125cc以下のバイク! カワサキとスズキはまだ? いま買える「新基準原付」3選
続いてはヤマハとホンダのスクーター
●ヤマハ「JOG ONE」
続いて紹介するのは、ヤマハが2026年3月19日に発売した「JOG ONE(ジョグ ワン)」です。

1983年に誕生した「JOG」シリーズは、軽快な走りと扱いやすさを特徴とするヤマハのスクーターブランドです。JOG ONEは、原付二種スクーターの「JOG125」をベースに、新基準原付の区分に合わせて最高出力を制御したモデルとなっています。
スタイリングは、シャープな直線と張りのある曲面を組み合わせたスポーティなデザイン。コンパクトな車体とすっきりした外観によって、通勤や通学など毎日の移動に使いやすいパッケージに仕上げられています。
エンジンには、124ccの空冷4ストロークSOHC単気筒「BLUE CORE(ブルーコア)」を採用。最高出力は3.5kW(4.8PS)、最大トルクは7.7Nmです。排気量はスーパーカブ110 Liteより大きいものの、最高出力は新基準に合わせて制御されています。低回転域から扱いやすいトルク特性を備え、発進や街中でのストップ・アンド・ゴーを繰り返す場面でも、実用性を重視した走りが期待できます。
燃費性能はWMTCモードで51.7km/L。スーパーカブ110 Liteとは測定値に差があるものの、こちらも日常の移動を支える経済的なモデルです。
機能面では、静かなエンジン始動を可能にするスマートモータージェネレーター(SMG)を搭載。信号待ちなどからの発進時にも、始動音を抑えられるよう配慮されています。また、後輪ブレーキの操作に連動して前輪にも制動力を配分するユニファイド・ブレーキ・システム(UBS)を採用し、ブレーキングをサポートします。
実用装備も充実しています。シート下には容量約21.3Lの収納スペースを確保し、ヘルメットや雨具などの収納に便利です。フロントポケットや折りたたみ式フックも備え、買い物などで荷物を持ち運ぶ際にも役立ちます。
車両重量は95kg、シート高は735mm。今回取り上げた3モデルのなかでも軽量で、駐輪場での取り回しや停車時の扱いやすさが魅力です。
カラーはマットダークブルー、パープル、ブラック、シルバーの4色を設定。メーカー希望小売価格は25万9600円です。
●ホンダ「Dio110 Lite」
最後に紹介するのは、ホンダのスクーター「Dio110 Lite(ディオ110 ライト)」です。

日常の移動における機動性と経済性を追求してきた「Dio」シリーズの使い勝手を受け継ぎながら、新基準原付に適合させたモデルです。スーパーカブ110 Liteが伝統的なスタイルを特徴とするのに対し、こちらはスクーターならではの手軽さを重視しています。
デザインは、立体感のあるフロントマスクとすっきりしたボディラインを組み合わせたもの。マフラーカバーやフロアステップには幾何学的なテクスチャーが施され、シンプルななかにも上質感を演出しています。
エンジンは、空冷4ストロークOHC単気筒の109cc「eSP」ユニットを搭載。最高出力は3.7kW(5.0PS)、最大トルクは7.6Nmです。従来の50ccスクーターに比べて力強い出力特性を実現しながら、新基準原付として運転できるよう出力を制御しています。
アイドリングストップ・システムも標準装備。信号待ちなどで停車するとエンジンが自動停止し、発進時には電子制御式ACGスターターによって静かに再始動します。燃費や環境性能に配慮しながら、街中での快適性も高めています。
足まわりには14インチの大径ホイールを採用。前輪には油圧式ディスクブレーキを装備し、前後輪の制動力をバランスよく配分するコンビブレーキも搭載しています。大径ホイールとブレーキシステムの組み合わせによって、日常の走行での安定感や扱いやすさに配慮しています。
収納スペースは、フロントに小物や500mlのペットボトルを収納できるインナーボックスを設けたほか、シート下には容量約17Lのラゲッジボックスを確保。買い物の荷物や雨具などを収納できるため、普段使いにも便利です。サイドスタンドとメインスタンドを標準装備している点も、駐車場所に応じて使い分けられる実用的なポイントです。
さらに、シートベース形状を新設計した専用ローシートを採用し、シート高は745mmに設定。足つき性にも配慮されています。車両重量は96kgで、カラーはキャンディラスターレッド、パールスノーフレークホワイト、マットギャラクシーブラックメタリックの3色です。
メーカー希望小売価格は23万9800円。今回紹介する3モデルのなかでは最も手頃な価格で、スクーターならではの手軽さを求める人にとって有力な選択肢といえそうです。
※ ※ ※
新基準原付の登場は、50cc原付を長年利用してきた人にとって、移動手段の選択肢が変わる大きな転換点です。排気量が100ccを超えるエンジンをベースとすることで、従来の50ccモデルとは異なる余裕のある出力特性を実現しながら、原付一種としての免許制度や交通ルールを維持しています。
今回紹介した3モデルも、それぞれ特徴が異なります。伝統的なスタイルと燃費性能、クラッチ操作を必要としない変速システムを備えるスーパーカブ110 Lite。軽量な車体と大容量収納を特徴とするJOG ONE。スクーターならではの手軽さと充実した収納装備を備えるDio110 Lite。用途や好みに応じて選べる点は、新基準原付の魅力といえるでしょう。
一方、2026年10月現在、カワサキとスズキからは、今回確認した範囲では新基準原付の市販モデルが発表されていません。今後、各メーカーがどのような対応を見せるのか、原付一種市場の動向にも注目が集まりそうです。
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