「エンツォ フェラーリ」のライバル「カレラGT」の価格上昇中! ポルシェの本気が詰まったスーパースポーツとは?
低走行、メンテナンス完璧の「カレラGT」の気になる落札価格は?
2022年1月にRMサザビーズ「ARIZONA」オークションに出品されたポルシェ・カレラGTは、近・現代ドイツの素晴らしい所蔵車両で知られる「テネンバウム・コレクション(The Tenenbaum Collection)」から出品されたもの。新車としてアメリカに正規輸入されたうちの1台とされる。

新車時代からの走行距離は依然として5500マイル(約8851km)にも満たない一方で、その時々のオーナーによる高レベルのメンテナンスの恩恵を受けてきたようだ。
オークション出品に際して添付されるメンテナンス履歴ファイルには、2015年8月にカリフォルニア州「ポルシェ・オブ・サウザンドオークス」において、カレラGTでは重要なカーボンクラッチのチェックに加えて、ベルト類とスパークプラグ、油脂類の交換を含む定期点検がおこなわれたことが記載されている。
また2019年1月には、アリゾナ州スコッツデールの「ポルシェ・ノーススコッツデール」にて、オイル交換とクラッチ測定を含む定期点検がおこなわれた。この時点でクラッチディスクは30mm以上も残っていることが確認されたほか、請求書のコピーには走行距離計が5037マイルを表示していたことも記されている。
さらに7か月後の2019年8月、カリフォルニア州ウッドランドヒルズのポルシェ正規ディーラーに委託されたこのカレラGTは、ミシュラン「パイロットスーパースポーツ」タイヤを4本とも新品に交換したほか、サスペンションのアライメント調整やスパークプラグとコイルを新品に換装。新品に交換したTPMSセンサーのフィットメントを含むサービスもおこなわれた。
この時点での走行距離は5262マイルで記録、それ以後もマイレージは最小限に抑えられている。直近では、同じディーラー工場でバッテリーを交換したほか、2020年6月に車検を更新しているという。
テネンバウム・コレクションから提供された、このみごとなシルバーのカレラGTは、現時点においても新車からの走行距離は5500マイル以下。完璧なオリジナルのまま、新車同様のコンディションにある。
また、サービス請求書を含めたドキュメントファイルに加えて、ショルダーバッグ/ブリーフケース/ダッフルバッグ/コンソールバッグ、そしてドアの端にきれいに収まるふたつの小さな革のポーチを含む、7ピースの純正オプションバッグセットも付属されていた。
●エンツォに近づいてきた市場価格
テネンバウム・コレクションとRMサザビーズ北米本社では、超高額の落札が見込まれるこの種のロットでは珍しく、今回の出品は「Offered Without Reserve(最低落札価格なし)」でおこなうことを決定。エスティメート(推定落札価格)は100万−130万ドルに設定した。
この「リザーヴなし」という出品スタイルは、安値でも落札されてしまうリスクもあるものの、確実に落札されることからビッド(入札)が進むというメリットもある。このギャンブルが功を奏したのか、1月27日におこなわれた競売ではエスティメート上限をも大きく上回る154万5000ドル、つまり日本円に換算すれば約1億7800万円で落札されることになった。
また、同じく今年のスコッツデールにて「バレット・ジャクソン」社が開催したオークションでは、2004年型カレラGTが198万ドル(約2億2700万円)で落札されたことも含めてみると、このモデルの国際マーケット相場はジリジリと高騰しているようにも見受けられる。
ここ数年、デビュー時のライバルと目されたエンツォ・フェラーリのマーケット相場が2−3億円あたりで推移してきたのに対して、生産台数がエンツォ(公称499台+1台)よりもはるかに多く、しかもドライビングがシビアなカレラGTは購買層も限られるのか、その半額くらいでの評定を受ける事例が多かったと記憶している。
しかし両モデルの価格差は、どうやら少しずつながら縮まっているようにも感じられるのである。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
前作超え感じさせる“ロケット級”の飛び実現へ! 新スリクソン「ZXi RKT」ドライバー4モデルの実力を試してみた【PR】