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アウトドアで活躍するルーフラックで燃費は悪化する!? ヤングタイマーなメルセデス「Eクラス」で検証しました【W124日誌】

アウトドアに便利なルーフラックは燃費に影響するのか検証!

 W124のようなちょっと古いセダンやワゴンに、ルーフラックを取り付けるのが流行っているようだ。

自宅で組み立てて取り付けたTHULE製ルーフキャリア「キャニオン」と、ウイング形状のルーフバー
自宅で組み立てて取り付けたTHULE製ルーフキャリア「キャニオン」と、ウイング形状のルーフバー

●取り付けたのは王道スーリーです

 前々回で掲載されていた富士スピードウェイでのW124に取り付けていたのは、カーキャリアの世界最大のメーカーでスウェーデンに本社がある「THULE(スーリー)」社製のものだ。型番は「TH859XT」で、キャニオンという愛称がついている。

 本体は艶消しブラックのスチール合金製で、サイズは、長さ127cm×幅104cm×高さ15cm。Amazonでの価格は現時点で6万3000円前後(正規品)になっているようだが、私のものは並行輸入品だったためか5万3000円ほどで手に入れることができた。

 パーツの組み上げは簡単だったが、前後二分割の差し込みのパイプの位置が微妙にずれていて、合体させるには結構な力が必要だった。

 ラックをボディに取りつけるためのベースキャリアは、W124専用となる「TH754」(1万7765円)と「TH1009」(6545円)、ルーフオン用傷防止透明シール「TH331」(1010円)のキット。バーは断面が航空機の翼のような形状のウイングバーevo「TH7114」(2本で1万5895円)を選び、風切り音と空気抵抗を減らすとともに、燃費の悪化をなるべく避けることを目指した。

 ずらして回すだけでTスロットを解放できるSwingbradeエンドキャップとスライド可能なスケールバーによって、アクセサリーをスムーズに取り付け取り外しができる、という優れもの。脱着に手間取らないので必要な時だけ取り付け、不要な時は外してベランダに、という使い方ができるのもいいし、THULEのアタッチメントが豊富なので、そのうちサイクルアタッチメントを手に入れて自転車も乗せてみたい。

 取り付けてみると、見た目はオフロードっぽい雰囲気を醸し出しながらも、ホテルのエントランスに乗り付けても違和感がないという、“らしい”雰囲気がでているのではと自負していますが、いかがでしょうか。

 気になる風切り音に関しては、高速道路を走ってみると、80km/hあたりまでならほとんどノイズは発生しないものの、100km/hで「ビュービュー」という音がすこし聞こえ始め、新東名の120km/hでは「ゴーゴー」と風を切る音がかなり気になってくる、というもの。説明書には、取り付け時の最高速度は130km/hまでに抑えて走ること、と書いてある。

 また燃費面での変化では、国立市内から富士スピードウェイ往復(ランボルギーニ・ウラカンSTO試乗会/268km)で8.25km/L、箱根往復(メルセデス・ベンツCクラス試乗会/266km)で8.77km/L、蓼科往復(レクサスNX試乗会/467km)で9.65km/Lというもの。

 キャリアを外し、ウイングバーだけを取り付けた状態での伊勢・岡山往復(前回紹介した約1600kmの旅)で10km/L程度、キャリアなしでの山梨県北杜市往復(ホンダシビック試乗会/321km)では11.07km/Lだったので、1−3km/L近く悪化してしまっているのがわかる。

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