人工知能が高速道路の渋滞を正確に予測!? 「AI渋滞予知」って何? どんなメリットがある?
より詳しい渋滞情報がわかれば渋滞の緩和にもつながる
現在、NEXCO東日本でAI渋滞予知を提供しているのは、「東京湾アクアライン上り線」「関越自動車道上り線」で、2022年7月28日からは「京葉道路上り線」でも「実証実験」としての提供がはじまりました。
東京湾アクアライン上り線でAI渋滞予測の対象となるのは「木更津JCT〜川崎浮島JCT」の区間で、「最大予想所要時間とピークタイム」のほか、「時間帯ごとの予想所要時間」が、14時以降の30分刻みで確認できます。

関越道上り線では「沼田IC〜練馬IC」の区間で同じく「最大予想所要時間とピークタイム」「時間帯ごとの予想所要時間」を提供するほか、出発地を「沼田IC/渋川伊香保IC/藤岡JCT/花園IC/鶴ヶ島JCT」から、到着地を「鶴ヶ島JCT/練馬IC」から選択し、予測を確認することも可能になっています。
また京葉道路上り線は現在、実証実験に位置づけられていますが、対象となる「蘇我IC〜篠崎IC」の区間で東京湾アクアライン、関越道と同様の情報を得ることができます。
一方、NEXCO中日本は「東名の渋滞予測TODAY」と名づけ、実証実験を続けています。
対象となる区間は東名高速道路上り線の「御殿場JCT〜東京IC」で、出発地は「御殿場JCT/大井松田IC/伊勢原JCT/海老名JCT/横浜町田IC/横浜青葉IC」から、到着地は「大井松田IC/伊勢原JCT/海老名JCT/横浜町田IC/横浜青葉IC/東京IC」から選択し、「最大予想所要時間とピークタイム」「時間帯ごとの予想所要時間」を確認できます。
高速道路の渋滞の多くは、長い上り坂、トンネル、サグ(道路の勾配が下りから上りに変わるところ)、JCTでの合流地点など、クルマの流速が低下しやすい場所で主に発生し、この対策には「車線増」など交通容量を増やすことが根本的な手段となります。
しかし車線増には用地買収や大規模な土木工事が必要で、渋滞の原因がトンネルである場合は「新たなトンネルを掘る」という、10年単位での長い取り組みが求められ、費用も膨大なものとなります。
しかしこのAI渋滞予測のように、ITを活用して時間ごとの予想所要時間など精緻な情報の提供ができれば、「こんなに渋滞するなら、行楽地にもう少し滞在して渋滞解消を待とう」など、利用者が渋滞ピークを回避する行動を促すことになり、多大なコストをかけずに渋滞の緩和を図ることができます。
また渋滞のなかをドライブする場合でも、前もって「どのくらいの時間がかかるか」を入手しているため、利用者のイライラも少なくなるでしょう。
現在は一部の区間での提供および実証実験段階のAI渋滞予測ですが、全国に展開される将来が待ち遠しいですね。
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