ギョッとする“オコゼ”モチーフの南部鉄スキレットと鉄玉に込められた祈りとは
ホットサンドもできる2枚組のスキレット
ホットサンドメーカーがキャンプに使えると話題だが、その多くは上下同じサイズの焼き面で、ロックすることでギュッとサンドイッチをプレスする仕組み。パンの厚みや具によっては入りきらないことがあるし、焼き面を分割すれば小型フライパンになるのだが、分割にはひと手間かかってしまう。
「EFRICA」と「及富」が生んだ「オコゼパン」は、ネジなどで接続するわけでがなく、微妙に異なるサイズの2枚組スキレット。ロック機構などはなく、厚さ3mmの鋳鉄からなる重みでプレスするという仕組みで、ただスキレットを組み合わせるだけでいい。しかも厚みの制限がないので、分厚いカツやお惣菜のからあげをたっぷり挟んだ豪快ホットサンドも作れるのだ。
ホットサンドに限らず、肉や野菜を挟んだ後にダッチオーブンのように焚き火に突っ込んで蒸し焼きにしてもOK。
小ぶりのスキレットは焼き面がほどよく脂が落ちて、きれいな焼き色が付く波形になっており肉や魚のグリルに最適だ。もう一方のスキレットは底がフラットで高さもあり、アヒージョや煮物にも使えるなどそれぞれ単独のスキレットとしてもかなりの実力を秘めている。

「オコゼパンのオコゼは魚のオニオコゼです。2枚のスキレットを重ね合わせることができるということが特徴で、ハンドルの折り畳み、柄の取り外しは考えていませんでした。頭が大きくて細い尻尾を持つオコゼパンはオコゼにも見えるでしょう」(EFRICA)
健康と安全を考えた鉄製オコゼ
オコゼパンと同時発売されたのは「オコゼ鉄玉」。マタギがお守りとして持ち歩いたオニオコゼの干物をイメージしており、どこか干物っぽい雰囲気を持つ鉄のオブジェだ。
「オコゼ鉄玉」は192g。オブジェとしてキャンプサイトを彩るほか、炊飯や湯沸かしの際に鍋に入れて鉄分補給をする、シェラカップで調理するときのフタの重石にするなど用途が多彩なのも楽しい。
「オコゼ鉄玉は生型製法により鋳造し、型から出された鉄玉をひとつひとつ職人さんがバリを削り丁寧に磨いて仕上げます。磨き具合によって多少表情に違いがでていますよ」(EFRICA)
マタギがオコゼの干物を持ち歩く理由は「天候が荒れたとき、山の女神にオコゼを見せると女神の機嫌が直り、天候が回復する」と信じられてきたからだ。
「オコゼパン」と「オコゼ鉄玉」は実用性だけでなく、安全の祈りも込められているというわけ。山でのキャンプやアクティビティが好きな人にはたまらない調理器具に仕上げている。
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