“ジープ初”のディーゼルターボは走りがパワフル! 3列シートSUV「コマンダー」は日本で売れそうな予感
インテリアはラグジュアリーな仕立て
そんな新生コマンダーに触れてみて実感したのは、このモデルはジープブランドの象徴である「ラングラー」のように野性味あふれる仕立てではなく、上級SUVである「グランドチェロキー」のような高級ラインに属しているということだ。

実際、四角いヘッドライトとメッキで囲んだ“7スロットグリル”を組み合わせたコマンダーのフロントマスクは、グランドチェロキーから継承したもの。コマンダーは全グレードを4WDとするなど、他ブランドのSUVに比べて悪路走破性を高めてはいるが、それについても道なき道を走るための機構ではなく、あくまで上級SUVらしい余裕をねらってのものだ。
それもあってか、コマンダーのインテリアはラグジュアリーな仕立てだ。レザーシートを標準装備するのに加え、クロームのアクセントで上質感を高めたダッシュボードなど、あくまで都会的な仕上げとなっている。ラングラーのようにワイルドな仕立てではないため、ジープらしくないと感じる人もいるかもしれないが、上級SUVという位置づけとしてはコレが正解。それにしても、ここ5年ほどでジープ各車のインテリアは、上質感が大きくアップしていることに驚かされる。
気になるサードシートの居住性は、大人2名が座ってロングドライブに出かけることなどは避けたいレベルだが、かといって、座るのに困るほど狭いわけではない。“体育座り”のような着座姿勢にならないのがコマンダーのサードシートの美点であり、大人1名なら足を斜めにして座ると姿勢が楽になるため、長距離・長時間も対応できそうな印象だ。
2リッターの4気筒ディーゼルターボエンジンは、昨今のユニットとしてはサウンドの面でディーゼルらしさを感じさせるもの。170psという最高出力、1750〜2500回転で発生する350Nmという最大トルクは動力性能的には十分で、アクセルペダルを深く踏み込まなくても周囲をリードできるだけの加速力を発揮する。その上、コストの安い軽油を燃料とするため、ロングドライブなどでは優れた経済性も実感できる。
そんなコマンダーの魅力は、サードシートの背もたれを畳んだ状態だと筆者は思う。サードシートを設置できるほどキャビンは前後方向に長く、サードシート畳めば奥行き約1.1mにも及ぶ広いラゲッジスペースを確保できる。キャンプやウインタースポーツなど、たくさんの荷物を積んでアクティブに遊びたい人にとって、この荷室の広さは大きな魅力となりそうだ。
* * *
このところ、ミドルクラスの3列シートSUVの人気が上昇中だ。その代表格といえば、日本車ではマツダ「CX-8」、輸入車ではメルセデス・ベンツ「GLB」といったところだが、新生コマンダーもそこに割って入りそうな気がする。何しろジープは、日本市場において大成功している輸入車ブランドのひとつであり、今、日本において絶大なブランド力を持っているからだ。
●Jeep Commander Limited
ジープ コマンダー リミテッド
・車両価格(消費税込):597万円
・全長:4770mm
・全幅:1860mm
・全高:1730mm
・ホイールベース:2780mm
・車両重量:1870kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
・排気量:1956cc
・変速機:9速AT
・最高出力:170ps/3750rpm
・最大トルク:350Nm/1750〜2500rpm
・駆動方式:4WD
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ディスク
・タイヤ:(前)235/55R18、(後)235/55R18
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