“小さ軽い”だけじゃない! アブ・ガルシアの新ハイエンド「ZENON」が秘めるスウェディッシュ・リールの哲学
コンパクトボディと統一感のあるタッチが心地よい
Abu Garcia(アブガルシア)は、伝統的な丸形ベイトリールの「Ambassadeur」や「Record」をはじめ、「Revo」などの名作ベイトキャスティングリールの数々を生み出してきた、創業100年を超えるスウェーデンの老舗タックルブランドです。
「ABU」という社名だった、80年代の丸形Ambassadeurをトップウォータープラッキングで愛用する著者にとっても、同社創業100周年にあたる2022年にリリースされた新作「ZENON(ゼノン)」は大いに気になる存在。大きな節目に誕生したベイトキャスティングリールの実力を体験させていただくことに。

●共通ボディサイズが生むアドバンテージ
アンボックスして手にすると「小さっ! 軽っ!」と、思わず声をあげてしまうほどのコンパクトさと軽さに驚かされる「ZENON」。今回登場したのは、ベイトフィネスの「LTX」、バーサタイルの「MG7」そして、パワーゲーム対応の「BEAST」の3機種です。
コンセプトについてAbu Garciaの担当者は「Revoの進化形ではなく、ABUの伝統を次世代につなげる全く新しいリールを目指した」と説明してくれましたが、ロッドにセットすると、軽量・コンパクトさに加え、しっかりとした剛性感による「強さ」をも感じさせます。
さらに驚かされるのが、3機種ともにボディの寸法が同じであること。本体を握り込むベイトリールは、タックルとアングラーを結ぶインターフェース。フィネスからパワーまで、同様のサイズとすることで違和感のない使い分けが可能になるというわけです。
例えば、パワータックルのフォローでフィネスに持ち替えることってありますよね。そんな時でも使い心地に統一感があるのって、実はすごく重要です。共通ボディを採用したことが、個人的にはゼノン最大の魅力だと感じました。
多彩なモデルを揃える同社の中堅ベイト「Revo」シリーズと比べると、「ZENON」はかなりシンプル。
各機種とも左右のハンドルモデルがあり、さらにBEASTのみギア比のバリエーションが9.5:1と、6.8:1の2つが用意されているので、シリーズは合計で全8モデル。自分に合ったリールを選びやすいのも嬉しいポイントです。

●淡水専用バーサタイル機の「MG7」
今回は左巻きの「LTX-L」と、右巻きの「MG7」「BEAST9」をお借りして、新世代のAbu Garciaのベイトを投げ比べてみることに。まずはその名の通りマグネシウム合金製のボディを採用した、淡水専用機の「MG7」からご紹介します。
軽量化のためブランキングされた直径30mm/幅22mmのスプールを採用し、12lbのラインを100mストック可能。軽く高い強度の超々ジュラルミン製ドライブギアで巻き感と軽量化を両立させた、いわゆる“バーサタイル(汎用性)”の高さが特徴。
本体重量が135gと、シリーズ最軽量ですが、剛性感の乏しさは一切なく、5g〜20g程度のルアーを快適に扱うことができました。「Revo」シリーズもパーミング感に優れた機種でしたが、本作ではそれをさらに突き詰めた印象で、重心マスがロッドに近づくためダイレクト感が飛躍的に向上した点も見逃せません。
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