最高額は実に190億円オーバー! 世界最高落札記録から振り返る「クラシックカー価格」歴代トップ10
従来を約1億ドルも上回る最高額での落札記録が誕生
最近、特にその傾向が強いのですが、クラシックカーや貴重なクルマの中には、希少性や人気、ストーリーなどによって、オークションで高額取り引きされる個体があります。

これまでは、クラシックカーや希少価値の高いクルマを除けば、クルマは一般的に新車時からの経過年数に比例して中古車価格が下落するのが一般的でした。しかし2022年は、コロナ禍の影響を受けた半導体不足や工場稼働率低下などによる新車の供給量定価などにより、世界的に普通の中古車までもが値上りするという珍しい年となりました。
では、クラシックカーや希少価値の高いクルマの価格はどうだったか? というと、これまでの最高落札額記録がブチ破られた年でもあったのです(美術品やクラシックカーなどを扱うオークションハウスにて落札データが記録されたものに限る)。
しかも、これまでの記録を約1億ドルも上回り、なんと1億4200万ドル(現在のレートで約193億8868万円)という驚きの価格で落札されたクルマがありました。たった1台のクルマの値段が約193億円ですよ!? いやはや、超絶富裕層の購買力はすさまじいものがあります…。
そこで今回は、これまでオークションハウスで落札された高額車両のランキングを見ていこうと思います。なお落札価格は、米ドルを基準としています。
●安定した人気を誇るフェラーリのクラシックマシン
第10位は、1956年式のフェラーリ「290MM」。2018年にRM サザビーズにて2200万5000ドルで落札されました。
スクーデリア・フェラーリのワークス車両は4台のみ生産され、現存するのは3台のみといいます。ファン・マヌエル・ファンジオ、フィル・ヒル、スターリング・モスなどがステアリングを握り、ミッレミリア、1000kmブエノスアイレス、ナッソー・メモリアル・トロフィー・レースなどで表彰台にのぼったレースヒストリーが輝かしい1台です。
第9位は、1956年式のアストンマーティ「DBR1ロードスター」。2017年にRMサザビーズにて2255万ドルで落札されました。
1959年のニュルブルクリンク1000kmレースにて、スターリング・モスがごぼう抜きを演じて表彰台に上ったマシンとして有名な個体です。
第8位は、1964年式のフェラーリ「275GTB/C」で、2014年にRMサザビーズにて2640万ドルで落札されました。
モデル名に入っている「/C」とは競技車両を意味するもので、当該車両は1965年のル・マン24時間耐久レース用につくられた3台のうちの1台です。もっともこの年、フェラーリはル・マンには参戦しなかったので、レースヒストリーはありません。でも、極上の状態が維持されていたのでこの金額で落札されたのでしょう。
第7位は、1967年式のフェラーリ「275GTB/4 N.A.R.Tスパイダー」です。2013年にRMサザビーズにて2750万ドルで落札されました。
元レーシングドライバーで、後にアメリカでフェラーリのインポーターにもなったルイジ・キネッティが、アメリカにおけるオープンカー需要の高さをエンツォ・フェラーリに説いてつくらせた10台のうちの1台です。
オークション出品時は、ワンオーナーというレアモノでした。オークション価格が競り上がったのは、“落札代金をチャリティに寄付する”という触れ込みの影響もあったかもしれません。
第6位は、1956年式のフェラーリ「290MM」で、2015年にRMサザビーズにて2805万ドルで落札されました。
ミッレミリアに参戦するためにつくられた2台のうちの1台で、ボディはスカリエッティが手がけたもの。往年のレーシングドライバーで5度のF1王者に輝いたファン・マヌエル・ファンジオのマシンでした。当該車両をドライブしたファンジオは、ミッレミリアで4位に入賞。フェラーリ・クラシケ認証済みの個体です。
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