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「オメガ」渾身のコンプリケーションウォッチは複雑機構“ミニッツリピーター”と“クロノグラフ”が融合

●複雑機構“ミニッツリピーター”とクロノグラフが融合、オメガ渾身のコンプリケーションウォッチ

 2022年秋、オメガより驚愕のニュースが飛び込んできた。10月25日、ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールにおいて発表されたのは、世界初のコンプリケーション搭載ムーブメント“コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー1932”、そしてこれを搭載する2つのタイムピースだ。

 秘密裡に開発されていた新作ムーブメントは、音で時刻を知らせる複雑機構“ミニッツリピーター”を、完全な精度と安定性を備えるクロノグラフに融合させたものだという。

インナーベゼルとサブダイヤルには緻密な装飾を刻む
インナーベゼルとサブダイヤルには緻密な装飾を刻む

 “パーペチュアルカレンダー”“トゥールビヨン”とならんで、世界三大複雑機構のひとつに数えられる“ミニッツリピーター”。ムーブメント内にそれぞれ高音、低音で調律された2つのゴングとハンマーを内蔵、ケース外部に搭載したボタンやレバーを押すとゴングが鳴って時刻を知らせるという、きわめて特別な機構だ。

 製作には無数の精密な部品を組み合わせなければならず、ケースの素材や厚さによっても音質や響きが変わる。また時計の安定動作にはケース内部の安定性が不可欠だが、ある程度の空間がなければ美しい響きは実現できないーーこれら要素のひとつひとつを考えただけでも、いかに難易度の高いものであるかが想像できるだろう。

 今回の新作は、姉妹会社であるブランパンと共同開発されたもので、当初よりクロノグラフとミニッツリピーターという2つの機能をひとつのムーブメントに完全集約することを目指していたという。

 ただでさえ複雑なクロノグラフ機構に3つのチャイムカムを追加、さらに不正操作を防止するための2つのセキュリティ機能とスプリットセコンド機能を搭載、加えてマスタークロノメーターの称号に足る耐磁性を得るためには50個もの非鉄部品を使用する必要がある。

 これら途方もない難題をひとつひとつ解決しながら、およそ6年の歳月をかけてようやく完成の日を迎えたのがこの“コーアクシャル マスター クロノメーター キャリバー1932”。特殊構造に付随する発明にあたっては、ゆうに17もの特許取得を必要としたという。

●アーカイブモデルに着想を得た、優美で華麗な外装にも注目

 オメガではこの驚愕のムーブメントを搭載するため、特別な2つの外装を用意している。

 ひとつは1892年にオメガが世界で初めて開発したミニッツリピーター搭載腕時計と、1932年にロサンゼルスで開催されたオリンピックの計時に使用されたポケットクロノグラフという、2つのマスターピースを結びつけるナンバードエディション、「オリンピック1932 クロノチャイム」(予価 6560万4000円)。

 “グラン・フー”エナメルのダイヤルに備えられたギヨシェ彫りの925シルバー製インナーベゼルとサブダイヤルには、オメガ独自の“エクスクルーシブ アコースティック ウェーブ”パターンが施されているが、これはチャイムが作り出す音波を視覚的に表現したもの。インデックスのアラビア数字とミニッツトラックは、ブラックの “プチ・フー “エナメルによるもので、これは1932年のポケットクロノグラフにオマージュを捧げるものだ。

 もうひとつは、第2世代のスピードマスター“CK2998”、すなわち60年前の1962年に宇宙で初めて着用されたヘリテージモデルから着想を得てデザインされた、モダンな「スピードマスター クロノチャイム」(同 7029万円)。

「オメガ オリンピック1932 クロノチャイム」クラシカルなデザインは世界初のミニッツリピーターウォッチへのオマージュ
「オメガ オリンピック1932 クロノチャイム」クラシカルなデザインは世界初のミニッツリピーターウォッチへのオマージュ

 メインダイヤルではブルーのアヴェンチュリン “グラン・フー”エナメルが、インナーベゼルとサブダイヤルでは“エクスクルーシブ アコースティック ウェーブ”パターンを施した18Kセドナ ゴールドが優美な輝きを放つ。インデックスと時分針もダイヤモンドポリッシュで仕上げたセドナゴールド製、秒針先端を彩るレッドとサブダイヤルのブルーの針が視認性を確保する。

 どちらもケースは45mm径で、目に美しく、やわらかな響きにも寄与する18Kセドナゴールドを使用。搭載されるムーブメントは同じものだが、「オリンピック1932 クロノチャイム」では12時位置に15分積算計、6時位置にスモールセコンドを配置し、プッシャーの位置は5時位置にチャイム、11時位置にスプリットセコンドをレイアウト。

 「スピードマスター クロノチャイム」では3時位置に15分積算計、9時位置にスモールセコンドを配置、プッシャー位置も8時位置にチャイム、2時位置にスプリットセコンドをレイアウトする形へと変更されている。またゴングの搭載位置も「オリンピック1932 クロノチャイム」では6時位置、「スピードマスター クロノチャイム」では9時位置となっている。

 いずれも発売時期は未定となっているが、オメガが技術の粋を結集させた逸品は間違いなく時計製造のルールを書き換えるもの。チャイムの音はオメガのwebサイトで聴くことができるので、その優美で可憐な音色をぜひ自身の耳で確かめてみてほしい。

「オメガ スピードマスター クロノチャイム」おなじみ“スピードマスター”のモダンなデザインを踏襲
「オメガ スピードマスター クロノチャイム」おなじみ“スピードマスター”のモダンなデザインを踏襲

●製品仕様
■オメガ オリンピック1932 クロノチャイム
価格(予価、消費税込):6560万4000円
ケース径:45mm
ケース厚:16.9mm
ケース:18K セドナゴールド
ストラップ:ブラウンのレザーストラップ(18Kセドナゴールドのバックル付き)、予備のレザーストラップと2本のレザーコードを付属
ムーブメント:コーアクシャル マスター クロノメーター Cal.1932
駆動時間:パワーリザーブ60時間
防水性能:30m
発売時期:未定

■オメガ スピードマスター クロノチャイム
価格(予価、消費税込):7029万円
ケース径:45mm
ケース厚:17.3mm
ケース:18K セドナゴールド
ストラップ:18K セドナゴールド
ムーブメント:コーアクシャル マスター クロノメーター Cal.1932
駆動時間:パワーリザーブ60時間
防水性能:30m
発売時期:未定

Gallery 【画像】オメガ渾身の2モデルに秘められた究極のコンプリケーションウォッチ(11枚)
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