期待大のスズキ「ジムニー5ドア」悪路走破性は高い? 「林道旅」や「渓流釣り」のアシに使える?
アプローチ&デパーチャーアングルはジムニーシエラと共通
インドで開催された「オートエキスポ2023」で世界初公開されたスズキ「ジムニー5ドア」。日本仕様の「ジムニーシエラ」に対して全長やホイールベースが延長されているだけに、「悪路走破性はどうなのか?」と気になっている人も多いようです。

現行の「ジムニー」シリーズは、デザイン性の高さなどがウケて大ヒットを記録中。街乗りユーザーからも高い支持を集めています。先ごろ海外で発表されたジムニー5ドアはリアシートやラゲッジスペースが拡大され、後席へアクセスできるサイドドアがプラスされるなど使い勝手の大幅アップを期待できることから、さらなるヒットが予想されます。
しかし、ジムニーというモデルは、元はといえばプロフェッショナル向けに開発された本格オフローダー。その唯一無二の悪路走破性に惚れ込み、林道旅や渓流釣りといったハードな趣味のアシに活用している人も多いのです。
そうした人の中には、「利便性に優れたジムニー5ドアにも惹かれるが、悪路走破性は譲れない」という人も多いといいます。というわけで、すでに公開されているスペックなどからジムニー5ドアのオフロード性能を予想してみましょう。
ジムニー5ドアは、日本仕様のジムニーシエラと比べてホイールベースが340mm長い2590mmへ、全長が435mm長い3985mm(スペアタイヤ含む)に延びています。一方、海外仕様のジムニー(日本仕様のジムニーシエラ)との比較では、ホイールベース、全長ともに340mmずつの延長となります。
この違いは、単なる測定方法の違いによるもの。そのためジムニー5ドアは、「ジムニーシエラのホイールベースを340mm伸ばしたモデル」であり、「前後オーバーハングはジムニーシエラと同じ」と見ることができます。
その裏づけとなるのが、オートエキスポ2023の際に発表されたジムニー5ドアのスペックです。36度というアプローチアングル、50度というデパーチャーアングルは、3ドアのジムニーシエラと共通。また、210mmというロードクリアランスも3ドアと同じです。
しかしジムニー5ドアは、悪路における凹凸などの乗り越えやすさを左右するランプブレークオーバーアングルが24度と、3ドアの28度に比べて小さくなっています。そのため、急な上り坂を上りきった坂の頂点などでは、3ドアに比べて車体の底面をこすったり“亀の子”状態になったりする可能性が高いといえます。

とはいえランプブレークオーバーアングルは、ジムニー5ドアと同様に4枚のドアを備えた本格オフローダーであるジープ「ラングラーアンリミテッド」が22.6度、トヨタ「ランドクルーザー300」が25度となっているため、過酷なオフロードを頻繁にガンガン走り回るオーナーでなければ、さほど心配はいらないかもしれません。
●5ドアの全幅は軽自動車規格よりも170mmワイド
ちなみに、林道旅や渓流釣りのアシにジムニーを活用している人にとっては、ロードクリアランスや3アングルよりも、全幅の方が気になるかもしれません。
ジムニー5ドアは海外向けジムニー=日本仕様のジムニーシエラがベースだけに、軽自動車規格のジムニーより樹脂製オーバーフェンダーの分だけ全幅が広がっています。その差はジムニーの1475mmに対して1645mmと、170mmの違いがあります。また最小回転半径も5.7mと、3ドアの4.9mよりも大きくなっています。
林道や渓流までアクセスするルートは狭い道が多いため、もし購入を検討しているのであれば趣味のフィールドに合わせてチェックしておいた方がよさそうです。
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複数のクルマを所有でき、自分専用の趣味車を手に入れられる人が林道旅や渓流釣りといったハードな趣味のアシに選ぶのであれば、選択肢は軽自動車規格のジムニー一択ではないでしょうか。
しかし、街乗りも趣味車も1台で両立したい人や日常の利便性を考えた場合には、ジムニー5ドアの存在感ががぜん強まります。また、休日にキャンプやウインタースポーツのアシに使うような人であれば、ジムニー5ドアの方が魅力的に思えるのではないでしょうか。
残念ながら、現時点で日本市場への投入予定は明らかになっていませんが、趣味のアシとして選択肢に入れておきたくなるほどジムニー5ドアは魅力的な1台といえるでしょう。
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