VAGUE(ヴァーグ)

首長国ならではのユニークな“ルール変更”? 初めての「ドバイ旅」で感じたテーマパークっぽさとは

インフラは? 実は日本より過ごしやすいかも?

●いたるところでWi-Fiがつながる。タクシー初乗り約200円

 まず「インフラは?」という疑問。ドバイ首長国への旅行の準備をしながら、何GBのポケットWi-Fiを借りるべきか悩んでいたところ、ドバイ駐在員の友人から「ドバイはどこでもフリーWi-Fiがつながるよ」という連絡が。

 その言葉を信じてドバイの地に降り立った私は、結局のところ、ポケットWi-Fiなしで1週間過ごすことができたのだ。

 もちろん友人宅でインターネットを利用できたことが大きいが、ショッピングモールやレストランなど、ほとんどの場所でフリーWi-Fiを使用できたので、特に不便を感じる場面はなかった。

100万平方メートル以上もの敷地面積を誇る「ドバイ・モール(Dubai Mall)」の施設内には、アイスリンクと水族館まである
100万平方メートル以上もの敷地面積を誇る「ドバイ・モール(Dubai Mall)」の施設内には、アイスリンクと水族館まである

 さらに驚いたのは、タクシー料金の安さ。初乗りは5~8ディルハム。日本円にして、なんと約185~300円ほど(1ディルハム=37.16円で換算。※2023年2月現在)。

 もちろん電車も走っているが、日本にいるときよりも気軽にタクシーを利用できたので、電車は利用しなかった。また、ドバイ滞在中は連日40度を超える日が続いたが、タクシーや施設内はクーラーが効いていて快適。

 さらに、ほとんどのお店でクレジットカードを使用でき、現金を使用した場面の方が少なかった。

●首長国ならでは、ユニークな“ルール変更”

 ドバイ駐在員になり約1年が経とうとしている友人に、生活していて驚いたことはあるかと聞くと、首長国ならではのエピソードを教えてくれた。

 首長が絶対的な権力を持つ絶対君主制を基本とする、アラブ首長国連邦(UAE)のひとつである「ドバイ首長国」は、急に新たな法律が制定されることがあるという。

 例えば2021年12月7日に「2022年1月から、連邦政府機関の公的な週末の曜日を変更する」ことを発表。それまでアラブ首長国連邦の連邦政府機関の公的な週末は金曜日と土曜日だったが、土曜日と日曜日に変更になったそうだ。

 また今年に入ると、ドバイ首長国では「2023年1月1日から、これまで課していたアルコール飲料に対する30%の酒税を1年間停止する」など、さまざまな新ルールが急に導入されて面白いのだとか。

ドバイ駐在員がオススメする観光スポット&魅力とは

 続いて、友人にオススメの観光スポットに連れて行ってもらったので紹介したい。

●ブルジュ・ハリファは外せない。噴水ショー、そして砂漠も

 ドバイの街を車で走っていて驚いたのは、やはり建物の奇抜なデザイン。

 フレームの形をした建物「Dubai Frame(ドバイフレーム)」、丸く穴の空いた建物「The Museum of the Future(未来博物館)」など、近未来的なデザインの建物が並び、まるで国自体がテーマパークのようだ。ただ、やはりその中でも一際目を引くのは、世界一高いビルとしてギネスに登録された「ブルジュ・ハリファ」だ。

超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」
超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」

 828mもの高さを誇る「ブルジュ・ハリファ」は、ドバイの強い日差しに照らされて輝いているのが印象的だった。

 そして友人の案内で、展望台のある「AT THE TOP」と呼ばれる124階、125階に登ってみると、そこには360度見渡せる絶景パノラマが広がっていた。

 さらに、ブルジュ・ハリファのすぐ下には噴水が設置されており、毎日昼と夜に噴水ショー「ドバイ・ファウンテン」が開催される。無料で観ることができるこの噴水ショーは、毎日たくさんの人で賑わっていた。

 夜は18時~23時まで、なんと30分おきに毎晩噴水ショーが開催されるそうで、日本生まれ日本育ちの私は、また「テーマパークっぽさ」を感じてしまった。

 また、ドバイには高層ビルだけでなく「パーム・ジュメイラ(Palm Jumeirah)」というヤシの木のような形をした人工島があったり、「デザートサファリ(砂漠ツアー)」では砂漠の美しい景色を楽しんだり、ラクダと触れ合えたりと、さまざまな観光スポットがある。

 最後に友人に「住んでみて分かったドバイの魅力」を聞くと、それは「日本よりも安全だと感じるほど治安がいいところ」だという。

 友人が住んでいなかったら訪れなかったであろう「ドバイ首長国」。そこはイメージ通り「裕福な国」で、良い意味で予想に反してとても安全で過ごしやすく快適な場所だった。美しき異国・ドバイ。体感温度50度以上の日もあるといわれる連日の暑さも、良い思い出のひとつだ。

Gallery 【画像】美しいドバイの風景を見る(8枚)
通勤ラッシュで「前抱え」はどうなの!? 持ち方問題に賛否! みんなの意見は?

RECOMMEND