トヨタ「カローラ」は楽器としても使える!? クルマで音楽を奏でるアーティストたちは“バズる”のか?
“車体からの音”を音楽に仕立てる新たなクリエイティビティ
世の中にはクリエイティブな人がたくさんいます。昔も多くいたのかもしれませんが、昨今はソーシャルメディアの普及により、かつて“埋もれていた人”も発掘されやすくなっています。
そんな中、先ごろMan Playsという人がユニークな作品をYouTubeにアップロードしていました。不動になったトヨタ「カローラ」で音楽を奏でるというユニークなクリエイティブです。

不動となったカローラのさまざまな箇所をドラムスティックやマレット(木琴などを演奏するスティック)、バスドラム用のスティックなどでたたき、生じる音を個別に録音しています。
さらには、ウインカーのクリック音やトランクを閉める音、なぜかサンダーでドアの塗装を削る音などを合わせ、リズミカルな音楽に仕上げています。
さまざまなリズムでたたいて録音し、音楽になるように編集したのでしょうが、気の遠くなる作業であったことは想像に難くありません。実に小気味よい作品です。
●エンジン音やホーンなど奏でる方法はさまざま
クルマで音楽、といえば、F1マシンのエンジン音で音色を奏でるのも一時期、注目を浴びました。各音程とエンジン回転数の周波数を合わせ、CPU制御でエンジンを回すことで立派な音楽になるというものです。瞬時にエンジンの回転数を上げられるF1マシンだからこそなせるワザですね。
そもそもYouTubeにおいて、クルマを用いて音楽を奏でた初めての人は、Julian SmithというYouTuberではないかと個人的には思っています。2010年にアップロードされた彼の動画のスゴい点は、演奏の始めに入る鈴の音のようなビートを除き、ほぼリアルタイムにジープ「チェロキー」を楽器として演奏したものを撮影しているところ。しかも、ノーカットかつワンテイクで撮影されているのです。
2012年には、OK Go(オーケー・ゴー)というインディーズバンドが面白い音楽動画を公開しました。スーパーボウルのテレビCM用に撮影したものですが、シボレー「ソニック」を用いた音楽動画の出来が実に素晴らしいのです。1000以上の楽器をコースに並べ、ソニックを運転することで音楽を奏でていきます。音の編集はそれなりに入っていますが、見応えある仕上がりです。なお、OK Goの『I won’t let you down』という曲の音楽ビデオもスゴいですよ。なんと日本の人気グループ・パフュームが登場しているのです。
2018年には、アメリカの自動車ライドシェア会社であるLyftが、プロモーション動画でクルマのホーンを用いた作品を制作しました。ホーンはサンプリングされていて、音程調整されていたり、自動車のスピーカーを用いてベースサウンドを奏でたりと、編集マジックが多めな動画ではありますが、それでも面白く“バズり”ました。
もっとも、自動車のホーンを使った音楽動画といえば、2012年にアップロードされたDakota Adneyという人の動画の方がナチュラルで圧巻です。リモコンキーでドアロックを開閉した際、クルマのホーンが鳴るという仕組みを活用しています。登場車両は、ランドローバー「レンジローバー」、シボレー「クルーズ」、フォルクスワーゲン「ニュービートル」、トヨタ「カムリ」と多彩です。ホーンの音は特に細工がされていないと思うのですが、YouTubeのコメント欄には「フェイクだ」と指摘している意見も多く見かけます。果たして皆さんの耳には、本物に聞こえるでしょうか?
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