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フェラーリ初の“4ドアSUV” 新型「プロサングエ」ってどんなクルマ? 725馬力のV12エンジンが生み出す走りとは

世界中で大人気 すでに1年半を越すバックオーダー

 北イタリアの山岳部で開催されたフェラーリ・プロサングエの国際試乗会に参加してきました。

フェラーリ新型「プロサングエ」の走り
フェラーリ新型「プロサングエ」の走り

 2022年9月に発表されて以来、プロサングエは世界的に大好評を得ており、すでに1年半分を越すバックオーダーを抱えているそうです。

 これまでの発表からプロサングエの年間生産台数はおよそ3000台と見込まれるので、ここからバックオーダーの数は4500台ほどと推測できます。これは、世界的な大メーカーの生産台数に比べれば取るに足らない数字かも知れませんが、車両価格だけで5000万円に迫る超高級車にこれだけ多くの注文が殺到する現象は、私のような庶民にはうまく理解できません。

 ただし、実際に試乗して、プロサングエがよく売れる理由がわかりました。とにかく商品企画が絶妙で、それを実現する確かな技術力やデザイン力を備えていることが、プロサングエが大成功を収めている最大の秘訣といえるでしょう。

 全長約5m、全高は1.6mをわずかに切るボディは、V12エンジンをフロントに搭載しながらも、大人4人が無理なく腰掛けられる室内空間を生み出しています。

 ただし、無用に広すぎないところがミソで、スポーツカーらしい適度なタイト感が楽しめます。これは後席も同様で、左右のシートを完全に独立させることで、まるでフロントシートに腰掛けているかのような雰囲気を味わえます。

 言い換えれば、SUVらしいスペースユーティリティと、フェラーリらしいスポーツカーの世界観が見事に融合していることになります。

 試乗車はフロント255/35R22、リア315/30R23という大径タイヤを履いていましたが、これに185mmという最低地上高を組み合わせたプロサングエは、一般的なSUVのように縁石を乗り越えたり多少の窪みに落としたりしても“へっちゃら”。

 私は試乗中に何回かミスコースして、そのたびに縁石を乗り越えながらUターンをしましたが、こういうやや荒っぽい運転をしてもタイヤのサイドウオールやホイールが傷つくことはありません。

 これは、コンビニの駐車場やガソリンスタンドに入るたびに「ホイールを傷つけるのではないか?」と心配しなければいけなかった従来のフェラーリとは大きく異なるところ。その意味で、日常的な使い勝手は飛躍的に改善されたといえるでしょう。

 乗り心地が快適で、車内が静かなことにも驚かされました。

 一般道を普通に流しているときの騒音レベルは思いのほか低く、スポーティなプレミアムサルーンと大差ないレベル。これまでのフェラーリのように、“ゴーッ”というロードノイズが盛大にキャビンに侵入することはありませんし、路面からのゴツゴツ感もほとんど気になりません。これだったら、1日に200km、300kmと遠出してもまったく苦にならないはずです。

 それでいながらハンドリングは驚くほどシャープ。一般的なSUVのように、コーナーの入り口でボディのロールが落ち着くのを待つ必要がないので、ステアリングを切ったらそのまま“すっと”コーナーに進入していけます。そのリズミカルな走りは、まさにフェラーリのスポーツモデルに通じるもの。つまり、プロサングエはサルーンの快適性とスポーツカーならではのシャープなハンドリングを両立させてしまったのです。

Next「フェラーリ・ミュージック」の表現がふさわしいエンジンサウンド
Gallery 【画像】725馬力のV12搭載! スーパーSUV フェラーリ新型「プロサングエ」を画像で見る(26枚)

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