VAGUE(ヴァーグ)

スポーツカーの実力試しに最適「サーキットが中心“クルマ好きのための”会員制リゾート」潜入レポ

ゆっくり走ってもコースの楽しさが伝わってくる

 もっとも、発表時点ではまだ計画でしかなく、果たしてどれほどの施設になるのか、青写真だけではまるで想像もつかなかったのも事実です。そんな中、いよいよ2023年中の正式オープンを控えて建設工事が順調に進み、肝心のロードコースも舗装が終わったというので、オープン前の施設に潜入取材を試みました。

舗装されたばかりの「THE MAGARIGAWA CLUB」のロードコースをフェラーリ「360モデナ」で試走した(C)阿部昌也
舗装されたばかりの「THE MAGARIGAWA CLUB」のロードコースをフェラーリ「360モデナ」で試走した(C)阿部昌也

 施設の全貌が明らかになる前から感心したことがあります。それは“近さ”。都心からクルマで1時間少々、混んでいても1時間半でアクセス可能です。羽田空港や成田空港からも近く、高速道路のインターチェンジからも至近というアクセスのよさは魅力です。

 敷地面積は100万平米で、そのうち4割を施設へと転用。そのほかの土地は自然を守りつつ景観として取り入れています。例えば、入口からゲートまでの川沿いは公園になる予定で、駐車場もあるため誰でも利用できるようになるとのこと。ツーリングの目的地としても使えそうです。

 もちろん、ゲートから先は会員だけの専用エリア。集まったクルマ好きを尻目にスーパーカーでゲートをくぐる優越感はいかほどのものでしょうか? コース沿いを上がっていくと右手にまず大きな建物がまず見えてきます。ここはストレージサービス用、つまり会員のクルマを預かる場所で、当初は200台程度を収納するといいます。

 さらに急な道を上がっていくと、目指す方向に大きなクラブハウスが建っています。木材による和のテイストを取り入れたモダンなデザインハウスで、完成予想図から想像していた規模よりも圧倒的に大きく見えたことが印象的でした。

 クラブハウスの脇に到達すると、そこからの眺めにも驚かされます。コースを見渡せるのみならず、東京湾や富士山を遠望することができたのです。なんという絶景でしょう!

 そしていよいよ、舗装されたばかりのコースに繰り出します。富士スピードウェイの改修にも携わり、近年、F1グランプリのサーキット設計を多数手がけている、かの“ティルケ・エンジニアーズ・アンド・アーキテクツ”がデザインした1周3.5kmのロードコースです。山あいの自然を活用したアップダウンに富むコースで、コーナー数は22、高低差250m、ストレートは800mと、十分にチャレンジングなコースレイアウトとなっています。

 しかし実際に走ってみると、“十分にチャレンジング”などという形容詞では全くもって十分ではありませんでした。もちろん完成前なので真剣に走行できたわけではありませんが、施設側が用意してくれたフェラーリ「360モデナ」でゆっくり周回しただけでもレイアウトの楽しさが伝わってきます。下のストレートはスーパースポーツの実力を試すにはもってこいの区間でしょうし、アップダウンとコーナーの連続は腕を磨く場所として最適です。なかでも、最後のツイスティな上りは刺激的。ほとんど空に向かって走っているようで、究極の峠ランを楽しめることでしょう。

 コースはもちろん、建物を含めた施設全体の規模感が想像のはるか上をいっていた「THE MAGARIGAWA CLUB」。お世辞でもなんでもなく、会員になることを決断したクルマ好きが羨ましくてたまりません。

Gallery 【画像】オープンに向けて工事が進む「THE MAGARIGAWA CLUB」を見る(9枚)
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