グランドセイコー初のメカニカル クロノグラフ誕生――世界へ挑む「テンタグラフ」の実力やいかに?
●グランドセイコーが満を持して世に送り出す初めてのメカニカルクロノグラフ
正確さ、見やすさ、美しさといった、腕時計に求められるあらゆる要素を高次元で満たすことを目指して進化を続けるグランドセイコー。
このたび発表された「グランドセイコー エボリューション9 コレクション テンタグラフ」(181万5000円、消費税込)は、そんな同ブランドが初めて世に送り出すメカニカルムーブメントを搭載したクロノグラフ。
独自の哲学の下で多彩な進化を続けるグランドセイコーですが、クロノグラフに関しては、従来ラインナップに存在していたのはスプリングドライブ搭載モデルのみ。今回「テンタグラフ」が登場したことで、グランドセイコーはメカニカルムーブメントにおける新たな挑戦の第一歩を踏み出したということになります。

●10振動ながら72時間パワーリザーブを達成。優れた判読性を叶える端正なデザインも見事
注目したいのはやはりムーブメント。本製品に搭載されるのは“テンタグラフ”と名付けられた新開発のキャリバー “9SC5”で、これは2020年に発表された高性能ハイビートキャリバーの名品“9SA5”がベースになっています。
ふたつの動力ぜんまいを備えたツインバレル構造と、動力の伝達効率を飛躍的に高めるデュアルインパルス脱進機が連動することで、優れた精度を発揮する毎時36000振動(=毎秒10振動)のハイビートと、長時間のパワーリザーブを両立させるという機構は“9SA5”から受け継ぐもの。
さらにこれに合わせて、グランドセイコーたるにふさわしい計時性と操作性、耐久性を備えたクロノグラフモジュールを新たに設計。これらを組み合わせることで完成したのが、10振動のメカニカルクロノグラフとしては世界最長となる72時間のロングパワーリザーブを実現した “9SC5”というわけです。

デザインに関しては、2022年に開催されたWatches and Wonders Genevaにおいて高評価を得た独自のデザイン文法 “エボリューション9スタイル”に基づいて設計されています。
判読性、操作性、堅牢性といったスポーツウオッチとして重視すべき要素を忠実に満たすべく、時針とインデックスは太く力強く設計。一方で分針とクロノグラフ秒針はダイヤルのメモリ先端まで細く伸ばし、さらに針先には微かにカーブを加えるなど、正確な判読性を叶えるためのさまざまな配慮が施されています。
ダイヤル上の情報量が多いクロノグラフはともするとゴチャゴチャと騒がしい印象にもなりかねないのですが、このモデルではダイヤルを2層レイヤーで設計、メインダイヤルとサブダイヤルを立体的に区分することで、落ち着いた表情をそのままに優れた判読性を実現。日付窓もシルバーの枠を設けず、日付表示も青に白抜きとすることで、見やすさとともにクレバーな印象を与えるデザインに仕上がっています。
またグランドセイコーといえば発売ごとに話題を集めるのが優美なダイヤルパターン。今回のデザインは、同ブランドのメカニカルムーブメントのふるさとであるグランドセイコースタジオ 雫石の窓から望む、岩手山の神秘的な姿から着想を得ています。きめ細かく穿たれた放射状の筋目模様で山肌のざらりとした質感を伝え、さらに透明感のある深いブルーを重ねることで、頭上に星がまたたく夜の岩手山の情景を表現しています。
グランドセイコーらしい上質と端正な表情に、飽くなき挑戦心を秘めた「テンタグラフ」。発売は6月とまだ少し先、その完成度を目と手で確かめる日をわくわくしながら心待ちにしましょう。
■グランドセイコー Evolution 9 Collection テンタグラフ
品番:SLGC001
価格(消費税込):181万5000円
ケース径:43.2mm
ケース厚:15.3mm
ケース、ブレスレット:ブライトチタン
ガラス:ボックス型サファイアガラス(内面無反射コーティング)
ムーブメント:自動巻(手巻つき)メカニカルムーブメント キャリバー9SC5
駆動時間:パワーリザーブ72時間(クロノグラフ作動時)
防水性能:日常生活用強化防水(10気圧防水)
発売予定日:2023年6月9日
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