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高速料金が半額以下になる!? 深夜&休日割よりオトクなETC周遊割「ドラ割」「速旅」「みち旅」はなぜ知られていない? その使い方と注意点とは

往復だけでなく周遊エリア内では高速道路乗り降りが自由

 ドライブ旅行を計画するにあたり、「高速道路料金」が気になる人は少なくないでしょう。

 高速道路を2時間も走れば、かかる料金は通常4000円から5000円、もしこれが半額にでもできれば、浮いたお金でちょっと高級なランチを奮発できます。走る距離がさらに長ければ、泊まるホテルのグレードを上げることもできるはずです。

 ただいくら高速道路料金を節約したいからといっても、往路か復路で一般道を使うというのは、“タイパ(タイムパフォーマンス)”を考えても得策ではありません。しかしそうした苦労なしに、高速道路料金を“半額”、もしくはそれ以上に安くする方法があります。

 それは高速道路各社が販売する「ETC周遊割引」の利用です。

ETCの利用率は高く、2023年3月現在、ETCの利用率は全体の94.3%だが、まだ「ETC周遊割引」を知らない人も多い
ETCの利用率は高く、2023年3月現在、ETCの利用率は全体の94.3%だが、まだ「ETC周遊割引」を知らない人も多い

 これはNEXCO東日本が「ドラ割」、NEXCO中日本が「速旅」、NEXCO西日本が「みち旅」という名称で販売している商品で、会社による申し込み方法やその内容に細かな違いはありますが、「出発地から指定された周遊エリアまでの往復と、周遊エリア内での複数回の乗り降り」もしくは「周遊エリア内での複数回の乗り降り」を定額料金でパッケージし、事前申し込み制により利用するという基本的な特徴は共通です。

 では、こうしたETC周遊割引を使うことで、高速道路料金はどれほど安くできるのでしょうか。

 NEXCO東日本が販売する「ドラ割 新潟観光ドライブパス 新潟周遊プラン(首都圏出発)」を例にご案内しましょう。

 この商品は出発エリアが「関越道練馬IC−三芳スマートIC間」「東北道川口JCT−羽生IC間」「常磐道三郷JCT−土浦北IC間」「圏央道桶川加納IC−つくば牛久IC間」が発着エリアで、「北陸道親不知IC−長岡JCT間」「上信越道妙高高原IC−上越JCT間」「関越道湯沢IC−新潟中央IC間」「日本海北陸道新潟中央JCT−荒川胎内IC間」「磐越道津川IC−新潟中央JCT間」が周遊エリアとなり、周遊エリア内では追加料金なしに何度も乗り降りできます。

 利用期間は最大3日間で、日帰りや2日間の利用もOK。料金は普通車1万1000円、軽自動車等8800円です。

 ではこのプランで具体的にどれだけ高速料金を節約できるのか、まずは単純往復で考えてみましょう。

 スタート地点を東北道川口JCT(浦和本線料金所)とし、周遊エリアのほぼ真ん中にある新潟中央ICまで、平日昼間に普通車でETC走行し往復した場合、料金は1万5140円となります。つまり「周遊エリア」での乗り降りを考慮しない単純往復でも、高速料金は約2/3となり、5000円以上が節約できるのです。

Next休日割引や深夜割引よりも安くなるが事前申込が必要
Gallery 【画像】どれくらいオトク!? 知って得するETC周遊割「ドラ割」「みち旅」「速旅」をチェック(23枚)

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