三菱新型「デリカミニ」はなぜ大ヒット? CM公式キャラクター「デリ丸。」のおかげ!? ライバル車にない魅力とは
4WDの走行性能はライバル車に対して完全にアドバンテージを持つ
三菱注目の新型車「デリカミニ」が、大人気となっています。

デリカミニは2023年1月に開催された東京オートサロン2023でローンチとなり、直後の1月13日から事前予約を開始。正式発表となった5月25日時点で、約1万6000台の受注に達していました。
都内の三菱系ディーラーに確認したところ、6月末日で約半年の納期になっているということでした。
それにしても、デリカミニがここまでヒットした理由は何なのでしょうか。
デリカミニが投入された市場は、現在活況となっている「オフロード系トールワゴン」のカテゴリーです。ライバル車としては、ダイハツ「タントファンクロス」やスズキ「スペーシアギア」といった強豪がひしめき合っています。さらに三菱は同じカテゴリーに、「eKクロス」という車種も競合させています。
デリカミニの装備内容を見てみると、ある意味平均的な充実度と言えます。ただ、タントファンクロスやスペーシアギアと比較した場合、両車の“おいしい部分”をデリカミニは実に上手に取り入れていることが分かります。
例えば、後席ロングスライドはタントファンクロスの美点ですが、スライド量は若干短いもののデリカミニも約320㎜スライド機構をしっかり採用しています。この部分ではスペーシアギアよりもアドバンテージがあります。
スペーシアギアに付いている助手席シートバックテーブル。もちろんデリカミニは備えています。サーフポイントや登山口など、キャンプテーブルを出すまでもない時などに重宝する機能です。
このカテゴリーのクルマでは定番と言える撥水シート生地は全車標準なのはもちろんのこと、後席シートバック&荷室の防水・防汚機能はデリカミニの上位グレードに採用されています。さらに、タントファンクロスの便利機能であるウェルカムオープン機能に匹敵する、ハンズフリーオートスライドドアをデリカミニは採用しています。両手に荷物を持ってドアの開閉をする機会が多いフィールドでは、やはり嬉しい機能と言えます。
走行性能においては、デリカミニはライバル車に対して完全にアドバンテージを持っています。それは、「グリップコントロール」と名付けられたブレーキLSDトランクションコントロール。
1輪が空転しただけで全輪が停止してしまうフルタイム4WDの弱点を解消する、ラフロードでは心強い味方となる電子デバイスです。雨後にぬかるみやすいキャンプサイトや、大雪が降った後のスキー場の駐車場などで威力を発揮するでしょう。こうした装備は、“4WDの三菱”らしいと言えます。
さらに、走破性を身上とする4WD車には、165/60R15というクラス随一の大径タイヤを装着。最低地上高で比較すると、ファンクロス4WDの165㎜には5㎜及びませんでしたが、スペーシアギアとは肩を並べています。
ただし4WD専用のサスペンションを奢り、路面からの衝撃をいなして快適性を確保するという配慮をしています。さすが、かつてクロスカントリー4WDやラリーベースモデルで王国を築いた三菱です。
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