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ボルボはなぜ世界的に好調!? コロナ禍以降 さらに右肩上がりの成長を見せるプレミアムブランドの「強さの秘訣」とは?

電動車(BEV/PHEV)の「リチャージ」モデルが牽引

 ボルボの世界での販売が好調です。

 2023年6月だけで言えば、前年同月比で約33%の増加。2023年1~6月の上半期でも、34万1691台の販売で約17%の増加となっています。これにはコロナ禍による社会の混乱が沈静化したという部分も大きいでしょう。

ボルボの人気を牽引するリチャージモデル。ボルボ「XC40リチャージ」
ボルボの人気を牽引するリチャージモデル。ボルボ「XC40リチャージ」

 しかし、それだけでなく、ボルボの現在の好調さを支えているのが電動車です。

 ボルボでは、EV(電気自動車)とPHEV(プラグインハイブリッド)をあわせて「リチャージ」と呼んでいますが、このリチャージモデルが成長に大きく貢献しているのです。

 なんと6月だけでいえば、リチャージの前年同月比較で約2.3倍。さらにBEVでは約4.5倍も増えているのです。

 そのため2023年上半期のボルボ全体の販売のうち約40%がリチャージ(EV+PHEV)を占めるようになっており、EVでも約17%にまで増えています。上半期の販売台数34万1691台のうち、リチャージが13万6418台で、そのうち5万9260台がEVとなっています。

 一方、ボルボは「2025年までに販売の40%をEVにして、2030年には、すべてをEVにする」という大きな目標があります。残り2年半という現状で、その数字は17%にまで達成しているのです。

 この電動車の販売の伸びは、ボルボの経営にも大きな良い結果をもたらしていると言えるでしょう。

 ボルボはコロナ禍の直前となる2019年まで、6年連続で年間販売台数の過去最高を更新し続けていました。2019年には、念願の年間70万台を突破して、70万5452台を記録。ボルボは「2020年代半ばまでに、年間販売台数120万台」という目標に向けて、着々と数字を伸ばしていたのです。

 ところが、ここにコロナ禍が襲来。その目論見に強烈な逆風を吹き付けます。その結果、2020年の年間販売台数は60万1713台まで激減してしまいました。

 そんな逆境下で、ボルボはブランド初のEVである「XC40リチャージ」を2020年に市場投入します。このテコ入れを機に、ボルボは2020年途中から2021年上半期にかけての12か月で77万5000台を販売していたのです。

 これにより2021年は年間販売台数を69万8693台と大きく盛り返します。そして2021年のボルボの業績は過去最高を記録します。

 その勢いの中で、ボルボは、2021年にEV第2弾となる「C40リチャージ」を投入。2022年7月にはチェコに新工場を建設することを発表。さらに同年11月には、フラッグシップSUVのEVバージョンである新型「EX90」を発表。そして2023年6月には、ボルボ最小を謳うEVの新型「EX30」を発表しています。

 2022年の販売は61万5121台へと後退してしましたが、冒頭でも説明した2023年上半期の実績を見ると、まだまだ侮れない勢いを保っていると言えるでしょう。今後、新型モデルであるEX90やEX30の生産と販売が軌道に乗れば、さらなる躍進も期待できるというわけです。

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