いつもの「ピザ」と何が違う? 水素で食材がさらに美味しく! 水素石窯で焼かれたピザがモチモチ食感なワケ
水素石窯で食べるピザは美味い! そのワケ
石窯で焼かれたピザは美味しいですが、その火がガスではなく水素だと、味は変わるのでしょうか。
そんな取り組みをトヨタとリンナイが行っています。

2022年10月4日にトヨタとリンナイは「水素調理に関する共同開発」を開始したことを発表しました。
その内容は、調理時にCO2を排出しない水素調理の最も安全で効率的な燃焼方法を検討すること、という若干難しいものに思えます。
もう少し分かりやすいものでは、水素での調理が食材に与える味や風味などに影響があるのか、という部分も検証しており、これまでは水素グリルによる肉の調理が行われてきました。
そして、今回「ジャパンモビリティショー2023」にて、トヨタとリンナイは水素を使った石窯を開発し、様々な食べ物を提供します。
事前に行われたプレスデーではピザを試食。スタッフから「水素で食べ物が美味しくなります」と言われ、半信半疑で食べたピザはこれまでのガスを使った石窯とはまた違った美味しさでした。
具体的には、まず口に入れる前の嫌なガス臭が感じられません。
さらにひと口食べると食材のみずみずしさやモチモチ感を味わえ、とくに生地の耳部分は程よい食感です。
この水素石窯は「HYDROGEN PIZZA OVEN」という名で今回初めて展示されました。
この水素石窯についてスタッフは次のように話しています。
「この石窯は『水素の新たな可能性を広げる』ことを目的に開発しました。
ピザ、焼き野菜、パンなどを調理することが可能で、ピザに関しては従来よりも焼き上がる時間が早いです。
また水素による火は水蒸気が多く含まれるため、それによりガスでの調理よりみずみずしく、モチモチに仕上がっています。
モビリティショーでは『水素でこんな事が出来るんだ』という部分を是非見て、食べて頂き、水素を身近なエネルギーと感じて頂きたいです」
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ガスと異なる水素での調理。話を聞くだけでは中々分かりづらいものですが、実際に味わってみることで水素の可能性を体感出来ました。
なおジャパンモビリティショーの一般公開日では、ピザではなくクロワッサンが提供されます。