VAGUE(ヴァーグ)

天才絵師・北斎の絵画をエナメルで表現 「ジャガー・ルクルト」が魅せる反転式ウォッチの名作レベルソに世界で10本の特別モデル

●北斎を魅了した名瀑をケースバックに

 1833年創業のジャガー・ルクルトは2023年秋、「レベルソ・トリビュート・エナメル」コレクションに葛飾北斎の版画をケースバックに精緻に再現した『木曽海道小野ノ瀑布』と『和州吉野義経馬洗滝』をリリースしました。

葛飾北斎の版画をケースバックに精緻に再現した「レベルソ・トリビュート・エナメル・葛飾北斎 諸国瀧巡り」(写真は『和州吉野義経馬洗滝』モデル)
葛飾北斎の版画をケースバックに精緻に再現した「レベルソ・トリビュート・エナメル・葛飾北斎 諸国瀧巡り」(写真は『和州吉野義経馬洗滝』モデル)

 1931年に誕生した「レベルソ」シリーズは、角形ケースをスライドさせダイヤルを格納するとケースバックで保護されるという仕組みで、20世紀を代表するクラシカルタイムピースとなった反転式のリストウオッチです。

 ジャガー・ルクルトはこれまでにも、『神奈川沖浪裏』や『下野黒髪山きりふりの滝』、『木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧』といった北斎の作品をリスペクトするタイムピースを制作してきましたが、今回コレクションに加わるのは、北斎が1831~1833年にかけて日本各地で出会った名瀑を描いた8枚揃いの木版画『諸国瀧廻り』の中より厳選された作品。

 どちらもメティエ・ラール™工房の熟練した職人たちの手で、800℃以上で焼成された14層以上のエナメルによる細密画として仕上げられます。

 その一つ「木曽海道小野ノ瀑布」は、ダイヤルに古典的なバーリーコーン模様を備えたモデルです。

 ケースバックに描かれるのは長野県木曽郡にいまも現存する滝で、上下に勢いよく流れる豊富な水と、滝壺のわきに佇む不動尊の御堂や常夜灯、滝を見上げる旅人たちが緻密に再現されています。

 一方、800本以上の線で形成するひし形模様のダイヤルを備えるのが、「和州吉野義経馬洗滝」です。現在の奈良県にあったとされる滝を描いた本版画は、休憩中の将軍・源義経が愛馬を洗ったという伝説にちなんだもの。

 縦横に流れ落ちる滝の姿を、水の表現を得意とした北斎によって巧みに表現されていますが、そのディテールを丁寧にケースバックに現出させています。

 北斎の構図はもちろん、色使いやグラデーションなどの技法を浮世絵の1/10ほどの小さなケースバックに描き切った特別なタイムピースは、それぞれ世界限定10本の生産となっています。

●製品仕様
レベルソ・トリビュート・エナメル・葛飾北斎 諸国瀧巡り
『木曽海道小野ノ瀑布』(Q39334T5)
『和州吉野義経馬洗滝』(Q39334T4)

・ケース素材:ホワイトゴールド
・ストラップ:ブラックアリゲーター
・ケースサイズ:45.6×27.4mm、厚さ9.73mm
・ムーブメント:自社製手巻キャリバー822
・パワーリザーブ:約42時間
・限定数量:各10本

Gallery 【画像】じゃあオモテは? 名作レベルソと天才絵師・北斎のコラボを写真で見る(10枚)

RECOMMEND