高速道路の料金が最大半額戻ってくる!? ETCを使って走るなら必ず登録するべき“無料”のサービスと 年度末の3月に注意すべき点とは
ETCを使った分だけポイントが貯まり還元される「マイレージサービス」
原油高、円安を起因とするガソリン価格の高騰は、収まる気配がありません。
そればかりか、2024年4月には現在継続している「燃料油価格激変緩和補助金」、いわゆる「ガソリン補助金」が終了し、ガソリン価格は一段高となることが想定されています。
そのため、カーライフにかかるコストの節約は、多くのドライバーにとって急務と言えるでしょう。
その有効な手段のひとつが、高速道路料金を実質的に「1割引」にできる「ETCマイレージサービス」の活用です。
これは高速道路をETCで利用し料金を支払うたびにポイントが貯まり、そのポイントの残高が一定額になると、通行料金として使える「還元額」に交換できるというものです。

たとえばNEXCO3社(NEXCO東日本/NEXCO中日本/NEXCO西日本)の場合、ETCでの高速道路通行料金支払い10円ごとに1ポイントが貯まり、1000ポイントで500円分の、3000ポイントで2500円分の、5000ポイントで5000円分の還元額へと交換できます。
5000ポイント(=還元額5000円分)を貯めるために必要な通行料金は5万円なので、実質的に1割引になるというわけです。
このほか、宮城県道路公社、本州四国連絡高速道路、愛知道路コンセッション、神戸市道路公社、広島高速道路公社、福岡北九州高速道路公社が管理する高速道路の利用でも、それぞれの規定にしたがってポイントが貯まり、還元額へと交換できます。ただし、宮城県道路公社とNEXCO3社の間ではポイントが合算されますが、それ以外の道路事業者のポイントは、事業者ごとに単独で積算されます。なお還元額については、全事業者共通で利用が可能です。
これだけだと、単に「ポイント還元は通行料金の1割」だけだと感じてしまうかもしれません。
しかしETCマイレージサービスのポイントは、通常のETC料金での高速道路利用のほか、「深夜割引」「休日割引」など、ETC割引を使った場合でも、支払い額に応じて加算されます。
さらにETCマイレージサービスには、平日の利用を優遇する制度も用意されています。
NEXCO各社、宮城県道路公社、本州四国連絡高速道路の一部区間では、平日6〜9時、17〜20時の利用に対し、一定の条件のもと、5〜9回は30%相当額、10回以上は50%相当額を月ごとに還元する「平日朝夕割引」が適用されます。
ただしこちらもETCマイレージサービスへの登録が必要で、登録済みの人が適用対象となります。つまり「高速料金の最大半額還元」を受けるには、必ずETCマイレージサービスに登録しなければなりません。
登録に必要なものは、ETCカード(カード番号および有効期限)、車両番号(ナンバープレートの数字4桁)、ETC車載器管理番号(数字19桁)のほか、名前、生年月日、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレスです。この新規登録時に車両番号、ETC車載器管理番号を登録しますが、マイレージサービスそのものはETCカードに紐付くため、登録済みのETCカードをほかのクルマ、たとえばレンタカーなどの車載器に差して使っても、ポイントは加算されます。
こうして貯めたETCマイレージサービスのポイント残高は、新規登録時にメールで通知されたマイレージIDとパスワードで「マイページ」にログインすることで、確認できます。
このマイページでは、ポイント残高の確認のほか、ポイントの有効期限や還元額の明細の確認、さらにポイントから還元額への手動での交換が可能です。
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