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いま話題の「チャットGPT」が導入されると今後クルマはどう変わる!? VWやパイオニアに見る生成AIの現状とは?

パイオニアはChatGPTをカーナビ用アプリで展開することを想定

 一方で、最新のChatGPT「4.0」を使って、プロトタイプを披露したのがパイオニアです。

パイオニアは、カーナビ用アプリなどのUX向上を目指し、マイクロソフトの生成AIサービス「Azure OpenAI」を活用した技術検証を披露した
パイオニアは、カーナビ用アプリなどのUX向上を目指し、マイクロソフトの生成AIサービス「Azure OpenAI」を活用した技術検証を披露した

 パイオニアは2023年12月13日、同年4月よりマイクロソフトの生成AIサービス「Azure OpenAI Service」を自社で展開中のスマートフォン用アプリなどに活用するための技術検証を行っていることを発表しました。

 CES2024への出展では、この検証を踏まえ、今後のモビリティ領域での生成AIの実装、およびAPIサービスとしての可能性を探ることを目的に披露したものとなります。

 この生成AIを披露したのは、日本ですでにサービスが展開されているナビゲーション用アプリ「COCCHi(コッチ)」と、現在β版として提供されている音声による自然な対話を通して最適化されたバイク用アプリ「MOTTO GO」の2つです。

 とくに「COCCHi」は、有料アプリとして後発ながら、すでに10万ダウンロードを突破したということで、その人気は着実に上がって来ています。

 とはいえ、泣き所は目的地の検索能力にあり、少し複雑な内容になるとGoogleマップとの連携に頼れざるを得ないのが現状でした。

 パイオニアは、「Piomatix」と呼ばれる、ドライバーに最適かつ必要な情報を判断して提供するモビリティAIプラットフォームを構築していますが、その能力を十分活かして切れていない印象があったのです。

 そこでChatGPTを組み合わせることで、ユーザーの問いかけに対して関連情報を交えた幅広い情報を提案し、より充実した目的地設定を実現しようというのがこの技術検証です。

 ただ、「4.0」の能力は極めて高く、単にコマンドを与えるだけだと、必要もない広範な情報が回答されてしまいかねません。そこでChatGPTに与えるコマンドの中にGPSによる位置情報も含めることで、現在地付近に関連づけられた情報だけに絞り込んで提供されるようにアレンジ。

 さらにChatGPTからの回答も、ドライバーが音声で認識しやすくするために、ひとつのフレーズを100文字~200文字程度に収まるよう工夫したそうです。

 パイオニアによれば、会話の中で遅延が発生するなど改善すべき点は残ってはいるものの、うまくいけば今春にもサービス提供が日本で行える可能性があるとのことでした。

※ ※ ※

 CES2024では、フォルクスワーゲンやパイオニア以外にもこのChatGPTなど生成AIを活用する出展が数多く見られました。

 すでに運送業界もこの導入に向けて動き始めているとの話もあります。

 もはや生成AIによって車載システムの音声認識機能の概念が一変する日は、もう間近に迫っていると言えるでしょう。

Gallery 【画像】まるで人が案内しているよう!? チャットGPTが車載される近未来を画像で見る(16枚)
会田肇
会田肇
モータージャーナリスト
1956年、茨城県生まれ。大学卒業後、自動車雑誌の編集部を経てフリーランスに転身。カーナビやカーAV分野を中心に取材・執筆活動をスタートし、現在はインフォテインメントシステム、ADAS(先進運転支援システム)、ITS(高度道路交通システム)など幅広いモビリティ分野を取材対象としている。また、趣味である旅行好きが高じてエアライン関連の取材・執筆も行う。日本自動車ジャーナリスト協会会員。

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