トヨタ新型「ランドクルーザー250」はなぜ日本で“プラド”を名乗らない? まもなく発売で期待が高まるランクルシリーズの中核モデルとは
「廉価版ランクル」から脱却するために
その後、ランドクルーザー ワゴンは1990年のフルモデルチェンジでランドクルーザー プラドを名乗るようになりました。
しかし、それと同じタイミングで登場した80系が高級SUVとしての性格を持つようになったことで、その立ち位置が微妙に変化します。

簡単に言えば、高級SUVである80系に対して、ランドクルーザー プラドはその「廉価版」としての印象が強くなってしまいました。
そして、この傾向はランドクルーザーが100系、200系へと進化し、さらに高級SUV路線を強めていくなかで、ますます色濃くなっていきました。
その結果、一部のユーザーは「プラド」という名称にネガティブなイメージを持つようになりました。250系が「プラド」を名乗らないのは、そうしたイメージを払拭したいという思惑があると見られます。
一方、ランドクルーザー プラドのようなライトデューティ仕様のモデルは、「フラッグシップ」である100系や200系をしのぐ販売台数を誇ってきました。
特に、現行モデルである300系が中東を強く意識したモデルとなったこともあり、その重要性はますます増しています。
そうして、ランドクルーザーらしい悪路走破性や信頼性はそのままに、現代的なパワートレインや機能装備を備えた250系が生まれたわけですが、そのルックスや機能装備を見ても、それは明らかに300系の「廉価版」とは言えないモデルに仕上がっています。
具体的に言えば、ボディサイズは300系とほとんど変わらず、機能装備も300系に劣るところはありません。また、ランドクルーザーシリーズ初となるハイブリッド車も設定されています。
その一方で、丸型ヘッドライトが特徴的なレトロなエクステリアデザインは、300系とは明らかに一線を画しています。
もちろん、300系がランドクルーザーシリーズにおける「フラッグシップ」であることはゆるぎませんが、販売される規模で見れば、むしろ250系のほうがシリーズを代表するモデルと言えます。
トヨタが250系を「ランドクルーザーの中核モデル」と表現しているのも、この点によるところが大きいものと考えられます。
※ ※ ※
250系と300系、そして再々販売された70系は、いずれもランドクルーザーシリーズの一員であることはたしかですが、それぞれ異なるキャラクターを持ったモデルです。
それぞれに優劣をつけるのではなく、一丸となって「ランドクルーザー」というブランドを盛り立てていくという方針のなかでは、やはり「プラド」の名は適していなかったのかもしれません。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
ブローバが腕時計の常識を曲げてから10年…「CURV(カーブ)」10周年モデルが証明した小径化による究極のフィット感とクリエイション【PR】