マセラティ新型BEV「グランカブリオ・フォルゴレ」発表 2028年までに完全EVメーカーに生まれ変わるラグジュアリーブランドは“電動ボート”にも進出
「トリデンテ」は最大8名乗船可能な電動ラグジュアリーボート
ワークショップでプレゼンテーションを行なったエンジニアによると、基本的にはジョルジョ・プラットフォームで変わりないそうです。
ジョルジョ・プラットフォーム自体はBEVを想定して開発されたわけではありませんが、さまざまなパワートレインに対応できる柔軟なデザインとしていたため、もともとのフロアを高めに移すとともに、その下側にバッテリーが搭載できるスペースを確保することでBEVにコンバートできたそうです。

さらには重量増に対応して足回りの強化を図ったほか、バッテリーの周辺に衝突時の補強を組み込んだことが、エンジン車との違いとの説明を受けました。
マセラティのフォルゴレはグランツーリズモ、グレカーレ、グランカブリオの3台に留まることなく、2025年までには「MC20」にくわえ、フルモデルチェンジを受ける「クアトロポルテ」や「レヴァンテ」にもBEV版が設定される予定です。
イタリアのラグジュアリーカーブランドとして唯一BEVを発売するなど、電動化に積極的に取り組んでいるマセラティですが、彼らは陸上だけに留まらず、電動化技術で水上にも進出することを明らかにしました。
その名もトリデンテは、エンジンをまったく用いない、純電動ボート。
ちなみに、トリデンテとはマセラティのトレードマークである“三叉の矛=トライデント”を意味していますが、この三叉の矛を手にしていたのは、海の神であるポセイドン。その意味からいっても、マセラティがボートの世界に進出するのは当然といえるかもしれません。

全長10.5mのトリデンテは湖や海辺での「日帰りクルーズ」用に開発されたもので、最大8名が乗船可能。252kWhのバッテリーを搭載して約70kmの航行距離を備えています。
ボートで70kmと聞くと、とても短いように思えますが、前述した「日帰りクルーズ」の使い道でいえば、これで十分以上の性能とのこと。それよりも、優雅で気品あるデザイン、豪華な装備やインテリアのほうが、ラグジュアリーボートとしては重要なのでしょう。
なお、トリデンテは電動ボートのスペシャリストであるイタリアのヴィータ・パワー社との共同開発により生まれました。
100年以上にわたってエンジンを積むラグジュアリー・スポーツカーを作り続けてきたマセラティ。彼らは2028年までに完全電動自動車メーカーに生まれ変わるそうです。そう聞くと、ちょっと残念な気もしますが、フォルゴレ・パワーを得た新生マセラティの動向に注目したいところです。
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