海をわたった“ホンダ初の大型バイク” 半世紀以上前に誕生した名車 ホンダ「ドリームCB450」とは
導入年のつじつまが合わないロストナンバー!?
今回出品された個体は、1970年型のドリームCB450です。

車体カラーはゴールドで、海外仕様車の証であるストライプが見て取れます。
タンク・フェンダー・ハンドルパイプ・スポークホイールは綺麗に磨かれています。メッキパーツは新品のように輝き、タンクも塗り立てのようになめらかな発色が見られます。
また、シートもきれいな状態となっています。シートについての説明はありませんが、張り替えられているとみて間違いないでしょう。
ただ、エンジンは経年を感じさせるむき出しの雰囲気です。しかしそれは“味”と捉えることが可能でしょう。なにより当時最先端の技術が盛り込まれた機能美はそのままです。
なお、キャブレター・コイル・コンデンサ・プラグなどはリビルドもしくは交換済みです。
ただ、ホンダ公式の画像と見比べると、1970年型と異なる部分もちらほら見受けられるのがユニークなポイントです。
まずフロントブレーキがディスク仕様です。日本で発売された輸出仕様はドラム式でした。
ディスクだったのは、同時に発売された「ドリーム CB450セニア」ですが、こちらは現在でいう「スクランブラー」スタイルのモデルです。
そしてリアサスペンションも異なっています。スプリングが露出した現在普及しているものとなっています。スプリングのプリロードも調整可能です。
さらにマフラーの形状が後端に向けて広がっていくラッパ型となっています。基準車は砲弾型なのです。
※ ※ ※
実はこのパッケージは、「ドリーム450セニア」として日本で発売されました。しかしそれは1972年のこと。今回の個体が生産されたとしている1970年よりも2年後です。
ちなみにエンジンの刻印も公開されており、それによると1971年モデルとなっています。それでもつじつまが合いません。
日本では未公開のモデルである可能性もなきにしもあらずです。しかし大型CBの礎を築いたモデルが生きているということのほうが、日本人として嬉しいのではないでしょうか。
このドリーム CB450は、1950ドル(約31万円)で落札されました。
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