なぜ「ラグスポ時計」はブームに!? もはや絶対定番化? 次なるトレンドは「シンプルなドレスウォッチ」になる理由とは
●もはやラグスポは定番化
2024年の4月にスイスのジュネーブで開催された世界最高峰&唯一無二の時計フェア「ウォッチズ・アンド・ワンダーズ・ジュネーブ(WWG)」。そこでわかった最新の時計トレンドをお伝えするレポートの第2弾。
今回はこの5年あまり、もっとも大きなトレンドだった「ラグジュアリースポーツウォッチ(ラグスポ)」の次、についてお伝えする。

時計ブランドの間でこの10年近く続いてきた「ラグジュアリースポーツ(ラグスポ)ウォッチ」ブームは終わった。これが2024年のWWGではっきりした。筆者はこう考えている。
なぜならこのジャンルで“完全な新作”は見当たらなかったからだ。この見方には異論もあるだろう。
そもそも「ラグジュアリースポーツウォッチ」をどう定義するかで、この結論は変わってくる。
1)薄型ケースでインテグラル(ケースとブレスレットが一体型になった)で、スポーティというよりドレッシー(上品で落ち着いた)デザイン。
2)ケースとブレスレットの素材はステンレススチールが基本で、スポーツシーンでも使える防水性を備えている。
3)そのため、オンオフどちらのシーンでも違和感なく使える。
筆者は勝手ながら、これが現代のラグジュアリースポーツウォッチの3条件だと考えている。また、オリジナルモデルがある場合は、ほぼすべてが1970年代のもの。
さらにケースの形状は幾何学的なバランスに優れた8角形が基本。この2つもラグジュアリースポーツウォッチの定義に含めても良いかもしれない。
そしてこのジャンルの開拓者は言うまでもなく、逝去してから評価が高まる一方の天才ウォッチデザイナーのジェラルド・ジェンタ(1931〜2011)だ。彼がデザインしたオーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」(1972)やパテック フィリップの「ノーチラス」(1976)、そしてIWCの「インヂュニア Ref.1832」(1976)だ。
どれも1970年代に発売され、前のふたつはこの10年あまり、生産数が少ないこともあり、新品はいくら購入したくても手に入らないほどの人気になった。
page
VAGUEからのオススメ
ブローバが腕時計の常識を曲げてから10年…「CURV(カーブ)」10周年モデルが証明した小径化による究極のフィット感とクリエイション【PR】