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公道もサーキットもこれ一台で遊べる! 人気のミドルスポーツ、ヤマハ「YZF-R7」とカワサキ「ニンジャ650」を比べてみた【スペックでライバル比較】

ライバルだからこそ違う特性を作り込んだ

 排気量に約30ccの差がある両車のエンジンですが、それ以上に興味深い特性の違いがあります。

 ニンジャのほうは最大トルクの発生回転数と最高出力の発生回転数が近いのですが、R7のほうはその幅がより広いのです。

ヤマハ「YZF-R7」。2022年に国内に導入された新進気鋭のミドルスポーツ
ヤマハ「YZF-R7」。2022年に国内に導入された新進気鋭のミドルスポーツ

 つまり、低速域での加速が良くさらに上まで回しても使えるエンジンだということになります。アクセルを開けた以上にパンチのある加速を体感できるのではないでしょうか。

 一方のニンジャは、アクセル操作に素直に追従するエンジンといえそうです。

 サーキットを走ったとしても、変な回り方をせず扱いやすいエンジンではないでしょうか。

YAMAHA YZF-R7
エンジン形式:水冷直列2気筒DOHC4バルブ
排気量:688cc
最高出力:54kW(73PS)/8750rpm
最大トルク:67Nm(6.8kgm)/6500rpm
トランスミッション:6速MT

KAWASAKI NINJA 650
エンジン形式:水冷直列2気筒DOHC4バルブ
排気量:649cc
最高出力:50kW(68PS)/8000rpm
最大トルク:63Nm(6.4kgm)/6700rpm
トランスミッション:6速MT

※ ※ ※

 価格は両車同じといって良いでしょう。

 しかし、エンジンとシャシがMT-07のキャリーオーバーといえ、各所に最適化を施したR7がこの価格に抑えられているのは驚きです。

 ニンジャを相当意識している勝負価格といっても良さそうです。

 逆にいえば、ニンジャをライバル視しているからこそ、これまで比較してきた差を“作り込んだ”のではないでしょうか。

 しかし、両者に共通しますが、100万円ほどで公道を楽しく走れ、その気になればサーキットにも持ち込めるバイクというのはコストパフォーマンスに優れているといえないでしょうか。

 パワーは十分にあり、初心者でもアクセルを全開にする快感を味わえます。さらにタイヤをはじめとした消耗品のコストも抑えることができます。

 スポーツは勝利を競うものですが、楽しむことを忘れてはいけません。

YAMAHA YZF-R7
車両本体価格:105万4900円

KAWASAKI NINJA 650
車両本体価格:106万7000円

Gallery 【画像】サーキットでも楽しめるから“コスパ”良し!? 人気のミドルスポーツ2台を写真で見る(25枚)

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